Takramと日立が創出したウェブ体験の全貌
最近、Takramと株式会社日立製作所が共同で制作したウェブサイト「自然と人間の復興のための3つのトランジション」が正式に公開されました。日立はCOP26においてプリンシパル・パートナーとして参加し、会場のブースでこのプロジェクトを先行展示していました。ウェブサイトでは、気候変動や生物多様性など、現代の人間と自然の関係に関する重要なテーマが扱われています。
ウェブサイトの目的と内容
このウェブサイトは、日立の研究開発グループが進めてきた研究と対話を基にしています。「気候(Climate)」、「生物多様性 (Biodiversity)」、「人間の生活 (Human Life)」という三つの領域におけるトランジション(移行)について、具体的な道筋を提案しています。これらは、持続可能な未来の実現に向けた重要なステップです。
気候変動や生物多様性の危機は、私たちが生活環境を改善しようとした行為が、自然を破壊してしまう結果を招いていることを示しています。今こそ、自然を回復させる生き方を目指すべき時期です。これまでの常識や行動様式を見直し、調和の取れた文明を新たに築く必要があります。
未来への道筋
Takramは、日立とともに、私たちが理想とする未来を思い描き、全ての人々が行動を起こす手助けとなるツールを提供したいと考えています。このウェブサイトは、ただの情報提供に留まらず、対話から得た知恵と思想をもとに、気候変動や生物多様性に抵抗する力を育むことを目指しています。今後、日本とイギリスでのオンラインイベントの開催も予定されています。その詳細については、ウェブサイトを通じて登録できます。
トランジションのビジョン
ウェブサイトは、以下のトランジションを通じて未来への青写真を描いています。
- - 気候: 災害から安定へ
- - 生物多様性: 破壊から回復へ
- - 人間の生き方: 収奪から公正へ
これらのテーマごとに、「私たちが今いる世界」と「私たちがほしい世界」の比較を鮮やかなイラストレーションや音声で表現しています。また、各トランジションの実現に向けた障害と解決策についても言及があり、理解を深めるためのリソースへリンクも設けられています。
Takramについて
Takramは2006年に設立され、デザインとイノベーションを融合させたファームとして国際的に活動を展開しています。彼らのミッションは、「価値を発見し、展開すること」であり、クライアントや社会、そして自身にとっての変革を実現することを目指しています。東京、ロンドン、ニューヨークに拠点を持ち、未来を築くさまざまなプロジェクトに貢献しています。
このように、Takramと日立は、ウェブサイト「自然と人間の復興のための3つのトランジション」を通じて、持続可能な未来に向けた重要なメッセージを発信しています。全ての人々がこの取り組みに参加し、共に行動を起こすことが求められています。未来を見据えた新たなビジョンに共感する方々は、ぜひウェブサイトを訪れ、情報をチェックしてみてください。