DOME CONCEPT SPORTSが富士スピードウェイでデビュー
株式会社童夢が手掛けた新しいレーシングカー「DOME CONCEPT SPORTS」が、今週末に富士スピードウェイで開催されるGC Returnsイベント内でお披露目されます。この車両は、FIA規格のFORMULA REGIONALを基に開発されており、その走行と展示が公式イベントで行われるのは初めての試みです。実施日は2025年8月9日(土)のレジェンドデモラン枠で、時間は9:20から9:40まで。走行後にはA34番PITにて展示も行われる予定です。
DOME CONCEPT SPORTSの特徴
DOME CONCEPT SPORTSは、カーボンモノコックシングルシーターをベースに、1980年代後半に隆盛を極めたグランチャンピオン車両の作り方をモチーフにしています。この車両は、現在の最新技術を取り入れつつ、日本独自のレーシングカーとして新たなエッセンスを感じさせるデザインと性能を誇っています。
- - 安全性:FIA 2018サバイバルセル規定に準じた設計で、クラッシュテスト認証も取得済み。HALO搭載により、安全性が高められています。
- - 運動性能:優れた運動性能を持ち、トップドライバーはもちろん、アマチュアドライバーでも楽しめる操作性が魅力です。
- - 環境意識:童夢製NFRP(Natural Fiber Reinforced Plastics)を採用し、環境にも配慮しています。
- - 拡張性:コンバージョンキットを使用することで、現行のRegional車両からのアップデートが容易です。
Regional車両との違い
DOME CONCEPT SPORTSは、以下の点でRegional車両と異なります。
- - パワートレイン:約340hpのエンジンを搭載し、Regional車両の約270hpを大きく上回ります。
- - ダンパー:Multimatic DSSVのマルチ調整が可能なダンパーを採用し、走行性能をさらに向上させています。
- - ギア:富士スピードウェイ専用の設定レシオにより、特化した性能を持っています。
- - エアロ:エアロダイナミクスに優れたグランエフェクトエアロを採用し、DRSの搭載も検討中です。
輝かしいデザインコンセプト
このプロジェクトでは、米国で数多くのレーシングカー設計に携わってきたブライアン・ウィリス氏とのタッグが実現しました。彼はレースカーのデザインにおいて高い専門性を持っており、ル・マン24時間レースでの優勝車両も手掛けています。
彼のコメントによれば、「DOME CONCEPT SPORTSはル・マンに出場するようなクローズドホイールのプロトタイプと、F3由来のシングルシーターが融合した非常にユニークなコンセプト」とのこと。特に鼻やフロントウィング、フェンダーの形状にこだわり、これまでにないアグレッシブな造形が実現されています。
若手ドライバーやアマチュアが、まるでファクトリーチームの一員となってル・マンのコースを走っているかのような体験を提供できることを目指しています。
まとめ
DOME CONCEPT SPORTSのデビューは、性能だけでなく、デザインや環境への配慮も考慮された新たな試みです。富士スピードウェイでの走行と展示に、ぜひご期待ください!