Glicoグループが新サービス「MISUMI floow」を導入
Glicoグループの製造部門、グリコマニュファクチャリングジャパン株式会社が、間接材トータルコストダウンサービス「MISUMI floow」を導入しました。これにより、同社の大阪工場は食品業界において初めての導入例となりましたが、他工場への展開も進行中です。
MISUMI floowの概要と特徴
「MISUMI floow」は、顧客の需要データに基づき、最適なチャネルで商品提供を行うデジタル技術革新サービスです。このサービスの特徴は、工場における間接材調達を整流化し、コスト削減を実現できる点です。
導入前、グリコの大阪工場では注文業務の複雑さが問題視されていて、特に総務課が二段階の発注フローを経ることで業務負担が増していました。これに対し「MISUMI floow」の導入が、業務効率化のカギとなっています。
作業時間の削減と効率化
具体的には、工場内に設置された自販機により、間接材を必要なタイミングで取り出すことが可能となりました。これにより、従来の発注業務は大幅に削減。年間で約107時間の作業時間が短縮される見込みです。また、顔認証を活用することで、異物混入のリスクも軽減され、衛生管理面でも安心感が増しました。
コスト削減の実績
さらに、間接材の統廃合を行うことで、年間227万円のコスト削減も実現しました。このように、業務負担の軽減に加えて、実際の使用状況に応じた調達が可能になり、効率的な在庫管理ができるようになりました。
グリコのスタッフからの評価
導入の効果について、グリコマニュファクチャリングジャパンの前大阪工場長、宮崎敬司様は、「間接材管理の効率化が5Sと業務効率両面での成果を上げている」と述べています。また、生産技術課の平野剛史係長は「自販機での取り扱いアイテム数をさらに増やし、業務の効率化を進めていく」との意欲を示しています。
今後の展望
今後も「MISUMI floow」によるサービス向上を通じて、製造業やマスオペレーションの現場課題に応えていくことを目指しているミスミ。デジタル技術を駆使した新たな価値提供に力を入れ、持続可能な成長を築いていく予定です。
この取り組みは、Glicoグループ全体のデジタル革新の一環として、製造業における非効率の解消と生産性の向上に寄与すると期待されています。