小児医療を支えるホスピタル・ファシリティドッグ®
小児がんや重い病気を抱える子どもたちに寄り添い、心のケアを提供する取り組みが進んでいます。それは、認定NPO法人シャイン・オン・キッズが展開するホスピタル・ファシリティドッグ®プログラムです。このプログラムには専門のトレーニングを受けた犬が参加し、看護師などのハンドラーとともに病院での活動を行います。これまで静岡や神奈川、東京の病院で実績を上げてきたこのプログラムが、兵庫県に加えて大阪府でも展開されることとなりました。
プログラムの拡大背景
シャイン・オン・キッズは、2006年に設立され、以来小児がんの子どもたちとその家族に対してさまざまなサポートを行ってきました。その中心的なプログラムが、ホスピタル・ファシリティドッグです。このファシリティドッグは、医療チームの一員として病院に常勤し、入院患者との継続的な関わりを持ちます。現在、兵庫県内の公的病院1名、大阪府内の公的病院1名の新たなハンドラーを募集中で、これにより関西地域での活動がより広がることを期待しています。
募集の概要
新たに募集されているハンドラーは、以下のような要件を満たす必要があります。
- - 雇用形態:職員(1年毎の有期雇用)
- - 勤務地:兵庫県または大阪府の公的病院
- - 資格:看護師(正看護師)、医師、チャイルド・ライフ・スペシャリストなど、臨床経験5年以上が必須
応募の締切は2025年4月11日。医療現場で小児がんや重い病気に取り組む子どもたちとその家族を支援する意欲のある方は、ぜひ応募を検討してみてください。
ファシリティドッグの役割
ホスピタル・ファシリティドッグは、病院に常勤し、患者との定期的な接触を通じて、心のケアを提供します。痛みや不安を抱える子どもたちにとって、同じ犬がそこにいてくれることで、少しでも心の安らぎを与えることができるのです。ハンドラーとのペアで、様々な活動に参加し、入院中の子どもたちを支援します。このサポートは、単なる癒しにとどまらず、治療過程においても重要な役割を果たしています。
シャイン・オン・キッズの活動内容
シャイン・オン・キッズはファシリティドッグプログラム以外にも多岐にわたる活動を行っています。例えば、動物介在療法やアート介在療法を用いたプログラム、オンラインでの心のケアの提供なども手掛けています。現在、国内32病院にてその活動を広げており、今後も多くの子どもたちのために支援の手を伸ばしていくつもりです。
ファシリティドッグとの触れ合いの意義
ファシリティドッグとの時間は、子どもたちにとって大きな心の支えとなります。病院では孤独や不安を感じる子どもが少なくありませんが、常に寄り添う存在がいることで、少しでもその不安を和らげることができるのです。特に手術や治療が必要な場面では、その存在が大きな安心感につながります。
これからもシャイン・オン・キッズの活動が、少しでも多くの子どもたちの役に立つことを期待しています。関西地区でのファシリティドッグの導入が実を結ぶ日を心待ちにしています。