石垣、蔵王ポンプ場へのポンプ設備工事を受注
石垣株式会社は、福山市の蔵王ポンプ場において行われるポンプ設備工事を日本下水道事業団から受注したことを発表しました。契約額は3,080,000,000円(税抜)であり、工事は2025年12月から2028年3月までの期間に実施される予定です。この工事は、手城川流域における浸水対策の一環として非常に重要なプロジェクトとなっています。
浸水被害の再発防止に向けて
日本では、近年、豪雨による浸水被害が頻繁に発生しており、2018年の西日本豪雨では、福山市内の広い地区が大きな影響を受けました。この浸水によって、約250ヘクタールの土地が浸水し、61戸に及ぶ住宅が床上・床下浸水の被害に見舞われました。このような過去の事例から、再発防止に向けた取り組みが急務とされており、今回のポンプ場の整備に対する期待は大きいのです。
ポンプ設備は、1分間に約1,000㎥の排水能力を持っており、これは25mプール3杯分に相当します。この大容量の排水ポンプによって、浸水状態を迅速に解消し、市民の生活の安定を図る狙いがあります。
特徴的なポンプ設備
今回の工事では、立軸斜流ポンプを使用します。これは、雨水排水や河川排水、湛水防除、さらには産業型の揚排水に広く対応できるポンプです。ポンプの最下部にある羽根車は常に水没しており、迅速な起動を可能にする設計となっています。さらに、全揚程が高いため、深い設備においても対応可能です。また、石垣の独自技術により、異物通過性も向上しており、信頼性の高い排水設備として期待されています。
株式会社石垣の使命
石垣株式会社は、1958年の創業以来、一貫して水インフラに関連する技術を探求し、特に防災企業としての役割を果たしてきました。同社は水にまつわる広範な事業を展開しており、脱水機やろ過機、ポンプなどの製造・販売に加え、上下水道プラント及びポンプ設備の設計・施工も行っております。このような技術力を背景に、石垣は今後も地域の水インフラを支え、安心・安全な生活の提供に努めていきます。
会社概要
- - 商号:株式会社石垣
- - 本社所在地:東京都千代田区丸の内1-6-5(丸の内北口ビルディング)
- - 設立年:1960年4月(1958年4月創業)
- - 資本金:1億円
- - 従業員数:522名(2025年12月時点)
- - Webサイト:https://www.ishigaki.co.jp/
今後も、石垣株式会社は地域のニーズに応じた技術の提供をし続け、さらなる発展を目指していくことでしょう。