東京都立駒込病院に新しい陽子線治療施設が登場
2025年6月30日、株式会社日立ハイテクは、東京都立病院機構から東京都立駒込病院内に導入予定の陽子線治療システムの一式を受注しました。この新しい治療施設は、医療の質を向上させるために設計されたもので、2030年度に稼働する予定です。
新設される施設の概要
新しく設立される陽子線治療施設には、加速器と回転ガントリ型の治療室が計2室備えられます。これにより、がん患者に対してより高度で効果的な治療が提供されることが期待されています。病院機構は、施設の設計や建設を一括して発注する方式を採用しており、株式会社竹中工務店と日立ハイテク、株式会社横河建築設計事務所の3社がこのプロジェクトを共同で進めています。
がん治療の中心的な役割
東京都立駒込病院は、東京都における「都道府県がん診療連携拠点病院」として重要な役割を果たしています。この病院は、専門的な医療を提供するだけでなく、都全体の医療水準を向上させるためにさまざまな施策を実施してきました。新設される陽子線治療施設は、既存の治療法に加え、新たな治療手段を提供することで、さらに多くのがん患者を救うことを目指しています。
陽子線治療のメリット
陽子線治療は、放射線によるがん治療の一種で、通常の放射線治療よりも副作用が少なく、患者に優しい治療法として知られています。治療に伴う痛みがほとんどなく、日常生活と治療を両立しやすいため、患者の生活の質(Quality of Life: QoL)の維持が可能です。
日立ハイテクは、粒子線がん治療システムの開発と提供において業界での信頼性を確立してきました。これまでに12万人以上の患者が同社の治療を受けており、確かな実績が評価されています。
患者に寄り添った治療
日立ハイテクは「がんを恐れることのない社会の実現」を目指し、個々の患者に最適化された低侵襲かつ経済的な放射線治療システムを提供しています。今後、東京都立駒込病院での新しい施設の稼働により、さらなるがん治療の発展に貢献していくことでしょう。
まとめ
新設される陽子線治療施設は、がん医療における未来を切り開く重要なステップとなります。日立ハイテクの先進的な治療システムが、業界全体の向上に寄与し、さらには患者自身の生活を支えていくことが期待されています。