1月27日、データクラウド大手のSnowflake合同会社がCCCMKホールディングスとの共同で、データ活用に関する説明会を開催しました。イベントの冒頭では、CCCMKホールディングス IT戦略本部の 松井太郎氏が登壇し、自社のデータ活用の進展やSnowflake導入の状況について詳細に解説しました。
松井氏は、CCCMKホールディングスが提供する共通ポイント「Vポイント」を通じて集約された顧客データをどのように活用しているのかについて説明しました。データの分析やマーケティング施策において、データの取り扱いが同社のビジネスの核心であると述べています。
これまでCCCMKホールディングスは、他社クラウドサービスからのマイグレーションを経て、全社的なデータ分析基盤をSnowflakeで構築しました。松井氏は、「Snowflake導入によって、全社間でのデータ共有や分析環境のモダン化を実現できた」と強調しました。
次に、松井氏はCCCMKホールディングスが直面していた当初の課題について触れました。既存のデータ基盤ではポイントデータの増加やデータ活用の高度化により、性能の問題が顕著になり、コストが増大していたため、基盤の刷新が急務であったと語りました。さらに、データ基盤の理想的な姿として「シングルソース化」「マルチワークロードへの対応」「柔軟なデータ取り扱い」を掲げました。
Snowflakeを導入したことによる具体的な業務効果として、松井氏は以下の4つを挙げています。
1.
パフォーマンスの改善: データクエリの速度が以前に比べて50%以上向上し、業務におけるクエリ遅延が解消されました。
2.
コスト効率の向上: 従量課金制の導入により、インフラコストを60%削減し、資源の消費に応じた柔軟なコスト管理が可能となりました。
3.
データサイロの解消: 分散していたデータベースを統合し、データ更新のスピードが向上。これにより、エンジニアの負担も軽減されました。
4.
セキュリティとプライバシーの強化: Snowflakeの匿名化機能により、安全なデータ連携が実現され、プライバシー保護が強化されました。
社内の業務効率化に向けて、松井氏はStreamlit In Snowflakeを活用したアプリケーション開発の事例を紹介し、また三井住友カードとのパートナーシップによるデータシェアリングの取り組みについても説明しました。
最後に、松井氏は「データ活用においては顧客価値の創造が重要であり、今後もデータドリブンな経営を進めていくことで、お客様により魅力的な提案を行っていく」と挑戦的な姿勢を示しました。
現代のビジネスシーンにおいて、データ活用の重要性は日増しに増しており、Snowflakeが提供するAIデータクラウドは、多くの企業にとって欠かせない存在となっています。この機会を通じて、CCCMKホールディングスのデータ活用戦略の進化が期待されます。詳細は、Snowflakeのウェブサイトをご覧ください。