ドラッグストア利用率が明らかに！ウエルシアとマツモトキヨシがリード

ドラッグストア利用状況の最新事情

アイブリッジ株式会社が実施した「ドラッグストアについての調査」では、15歳以上の約1,000名を対象とし、ドラッグストアの利用実態や購買傾向が明らかになりました。この調査は、急成長を遂げているドラッグストア業界の消費者ニーズを把握するために行われました。

利用率トップの「ウエルシア」と「マツモトキヨシ」

調査結果によると、最も利用されているドラッグストアは「ウエルシア」で、利用率は29.2％に達しました。一方、「マツモトキヨシ」も27.9％で続いており、この2つの店舗が頭一つ抜けていることが分かります。具体的には、「サンドラッグ」「スギ薬局」「ツルハドラッグ」など、他のブランドは利用率が2割を下回り、ウエルシアとマツモトキヨシの強さが顕著となっています。

購入商品の動向

次に、消費者が実際にどのような商品をドラッグストアで購入しているのかを見ていきましょう。調査によれば、最も多く購入されている商品のカテゴリーは「医薬品」で、48.6％の利用者がこれを選択。また、「洗剤（衣料用・台所用）」と「ヘアケア・ボディケア商品」がそれに続き、こちらも4割以上の支持を集めています。

一方で、購入量の変化に目を向けると、過去1年間で特に増加した商品は「生鮮食品」「ペット用品」「お弁当・総菜」の3つです。これに対し、購入量で上位に位置していた「医薬品」「洗剤」「ヘアケア・ボディケア商品」は、増加率が低下しています。これは消費者のニーズが変わりつつある兆しであり、ドラッグストアの役割が多様化していることを示唆しています。

継続利用意向の高い「CREATE」

調査の中では、今後も利用したいと思う店舗についても尋ねられました。最も高い利用意向を示したのは「CREATE」で、その数字は94.7％。他にも、13店舗が8割を超える高い継続利用意向を持っていることが確認され、全体的にドラッグストアへの信頼が根強いことが分かります。

業界の展望

2024年度にはドラッグストア業界の売上高が10兆307億円に達し、前年度比で9.0％の増加が見込まれています。この成長は、まさに「10兆円産業」への到達を意味しており、コンビニエンスストア市場に迫る勢いを示しています。2025年には「ウエルシアHD」と「ツルハHD」の統合が予定されており、業界の再編が進む中で、さらなる競争が予想されています。これは市場シェアが上位10社で80％を超えるという現状にも影響を与えるでしょう。

まとめ

今回の調査から、ウエルシアとマツモトキヨシが消費者に強い支持を得ていることが明らかになりました。また、購買傾向の変化や継続利用意向の高騰も、今後のドラッグストアの戦略において重要な指標となるでしょう。ドラッグストアは単なる医薬品の購入場所から、生活に欠かせない多様な商品を提供する場へと進化しているのです。