笑いの実践集団が贈る朗読劇『他人地獄』
2024年10月4日から6日まで、東京・渋谷のシアター・アルファ東京で髙平哲郎が脚本・演出を手掛ける朗読劇『他人地獄』が上演されます。本作は、ジャン=ポール・サルトルの不条理劇『出口なし』を元にした作品で、舞台上では多彩なキャストがパフォーマンスを披露します。
サルトルの原作『出口なし』が世に出てから今年で80年。サルトルの名言「地獄とは他人のことだ」が象徴するように、人間関係の難しさや存在の不条理をテーマにしています。髙平哲郎はこの作品を新たな視点からアプローチし、観客を楽しませることを目指しました。「不条理劇とシュールリアリズムはナンセンスなコントに通じる」というコンセプトが立ち上げた「笑いの実践集団」第二弾としての位置付けです。
多彩なキャスト
本作には、AチームとBチームの2つのグループがそれぞれ異なるキャストで出演します。Aチームには、ミュージカル『新テニスの王子様』で人気を集めた秋沢健太朗、幅広いジャンルで活躍中の松井健太、舞台での存在感が光る石川雷蔵、声優としても多方面で活躍する富田麻帆が名を連ねています。これまでの経験を生かし、彼らはサルトルの作品に新たな命を吹き込むことでしょう。
Bチームには、舞台『ヒプノシスマイク』で注目を集めた井出卓也、ミュージカル『東京リベンジャーズ』の川上将大、さらに劇団四季出身の滝澤諒がゲストとして出演するなど、バラエティに富んだ顔ぶれが揃っています。彼らがどのようにサルトルの世界を朗読し、新たな解釈をもたらすのか、非常に興味深いところです。
チケット情報
チケットは9月4日(水)10:00からカンフェティで販売されます。SS席(サイン入りブロマイド付き)が7700円、S席6600円、A席5500円と、お手頃な価格で手に入れることができます。全席指定で、指定席での観劇が可能です。
公演スケジュールは以下の通りです:
- - 10月4日(金)15:00 Aチーム 19:00 Bチーム(ゲストあり)
- - 10月5日(土)13:00 Aチーム(アフタートークあり)17:00 Bチーム(ゲストあり・アフタートークあり)
- - 10月6日(日)12:00 Bチーム 16:00 Aチーム
あらすじ
物語は、謎めいたコンシェルジュに導かれる3人の登場人物から始まります。彼らは死後の世界に存在し、そこから脱出することは許されません。互いに交錯する因縁や思惑を経て、果たして彼らはどのような結末を迎えるのでしょうか?サルトルの原作に基づいた新たなストーリーが、観客を惹きつけることでしょう。
髙平哲郎の意気込み
脚本・演出を手掛ける髙平哲郎は、「サルトルの戯曲に未体験の俳優たちが朗読することで、新しいサルトルの世界を作り上げたい」と語っています。その意気込みからも、今回の公演には大きな期待が寄せられています。サルトル未体験の多くの観客にも楽しんでもらえるよう、努力を重ねていることが伺えます。
この朗読劇『他人地獄』は、舞台芸術とサルトルの思想を融合させる新たな試みにも注目です。是非、劇場でその瞬間を体験してみてください。特別な出会いが皆様を待っています。