アジア初のポルトガル製フォルテピアノ復元お披露目
2021年10月21日、東京都新宿区に位置する近江楽堂にて、特別なコンサートが開催されます。それは、1767年にポルトガルのリスボンで製作されたフォルテピアノの復元を祝うイベントです。このフォルテピアノは、久保田チェンバロ工房の久保田彰氏によってアジア初の復元が実現され、古楽のファンや音楽愛好者に新たな演奏体験を提供します。
コンサートのテーマは「共創の時代 黎明期のピアノと爛熟期のチェンバロの共演」。宮正満氏が主催するこのイベントでは、フォルテピアノとチェンバロという歴史的な楽器の音色の違いを生演奏で楽しむことができます。古楽を学ぶ機会は限られていますが、今回は楽器に関するレクチャーも交え、観客と一緒に歴史的な楽器の魅力に触れることができる貴重な場となっています。
チェンバロとフォルテピアノの魅力
このイベントの背景には、日本の古楽オーケストラの最高峰であるBach Collegium Japanの首席オーボエ奏者、三宮正満氏の長年の経験があります。彼は古楽の演奏について深い洞察を持ち、音楽史の観点から二つの楽器の価値を再評価しようとしています。特に日本の久保田チェンバロ工房は、チェンバロとフォルテピアノの製造技術を持つ数少ない存在です。そのため、復元されたフォルテピアノは、鍵盤楽器の発展の過程を理解するための大変貴重な楽器と言えるでしょう。
イベリア半島の音楽を楽しむ
コンサートでは、ポルトガルとスペインの曲に焦点を当てたプログラムが用意されています。イベリア半島の作曲家たちが生み出した作品をフォルテピアノとチェンバロの両方で演奏し、比較することでその音色の違いを明らかにします。また、楽器製作についてのレクチャーや観客による試弾の機会も設けていますので、参加者は実際に楽器に触れることができます。
公演の詳細
この公演は、緊急事態宣言下での開催となるため、新型コロナウイルス感染防止対策を十分に行い、参加者の安全を守ります。
- レクチャーコンサート:11:30〜12:30
- 昼公演:15:00〜16:00
- 夜公演:19:00〜20:50
- - 場所:近江楽堂(東京都新宿区西新宿3丁目20−2 東京オペラシティ3F)
- - 入場料:
- レクチャーコンサート:前売3,000円、当日3,500円
- 昼公演:前売3,500円、当日4,000円
- 夜公演:前売4,000円、当日4,000円
- 一日券(前売):8,500円(限定10名)
この機会に、古楽の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。音楽が持つ歴史的な背景とその魅力を、ぜひ体感してください。お問い合わせは、HPまたはメールで受け付けています。