ココカラポット:イチゴ育苗の新スタンダード
2024年11月27日(水)、ココカラ合同会社から新たに発表された「ココカラポット」は、イチゴの育苗において革命的な商品として期待されています。このポットは、粒が揃ったココピートを不織布で包んだ構造で、出荷前の水分管理が容易なため、育苗の効率を大幅に向上させることができます。
開発の背景
ココカラは、インドに自社工場を持ち、過去に多数のココピート製品を生産してきました。その過程で、イチゴ育苗における粒や膨張率の均一性を求める声が多く寄せられました。その要求を受けて、インド工場での開発を進めた結果、ココカラポットが誕生しました。
ココカラポットの特長
1. 作業効率の向上
従来の紙ポットやポリポットでは、培地を充填する手間が必要でしたが、ココカラポットは水で復元して播種するだけで使えるため、作業が大幅に簡略化されます。この効率向上は、生産者にとって大きなメリットです。
2. 均一な粒で水分管理が簡単
ココカラポットに使用されるココピートは、細かいダストを取り除いた均一な粒で構成されています。このおかげで、膨張率も均一になり、また水分管理がしやすいため、根腐れのリスクが軽減されます。これにより、美しいイチゴ苗を育てることが可能に。
3. 安定した成長環境
ポットのサイズと粒の均一性から、トレーに入れた際にポットが傾くことがなく、真っ直ぐな根が成長します。根量も安定しており、育苗に最適な環境を提供します。これにより、冬場でも耐えられる体力を持った苗の育成が可能です。
生産者からの評価
先行して「ココカラポット」を導入したイチゴの苗生産者からは、成長の安定性に関する高い評価が寄せられています。藤本すまいるふぁーむの藤本耕司氏や株式会社東馬場農園の東馬場怜司氏は、従来の方法では得られなかった理想的な苗が育成できるようになったとコメントしています。
ココカラバッグも新発売
さらに、ココカラポットと合わせて使用することで、より安定的な栽培環境が構築できる「ココカラバッグ」も同時に発表されています。この製品は、イチゴ苗のサイズにぴったりとフィットし、育苗におけるさらなる効率化を実現します。
ココカラ合同会社について
ココカラは、「農業をもっとラクに」というミッションのもと、様々な農業資材を開発しています。南インドの自社工場から高品質な製品を安定的に提供し、日本国内でも270以上の生産者に愛用されています。今回の発表は、農業の新時代を切り開くきっかけとなるでしょう。
詳細情報については、公式ウェブサイトをご覧ください。