2024年下半期の格安SIMアワードが発表され、多くの利用者からの満足度を反映した結果が明らかになりました。調査を実施したのは、東京都中野区を拠点とする株式会社イードです。
この調査は、イードが運営するアンケートサイト「あんぱら」と協力パネルのユーザーを対象に行われ、全国の格安SIMカードの購入者および利用者からのデータを基にしています。調査には、20歳から79歳までの幅広い年齢層の回答者が参加し、総回答数は27,026件、そこから有効回答として7,435件が集まりました。特にシニア層(60-79歳)からの利用者は2,688件と、今後の市場動向に重要なデータを提供しています。
今回の調査結果で最も注目を集めたのは、オンライン専用プランの部門で最優秀賞を獲得したpovo2.0と、優秀賞のLINEMOです。povo2.0は特にコストパフォーマンスと通信品質において優れた評価を受け、継続的な利用意向も高いことが示されています。
一方、MVNO(仮想移動体通信事業者)部門では、日本通信SIMが総合満足度最優秀賞を受賞し、mineoもその評価に続きました。また、シニア層に特化した調査も行われ、LINEMOがシニア部門での最優秀賞を受賞しました。シニアユーザーは、制度の支援が重要な選択要因として挙げられ、店頭での契約を希望する声が多いことが特徴です。
具体的な調査結果によると、シニア層の44.2%は店舗での契約を選び、その理由には店頭でのサポートが評価されています。料金プランについては、月額1,000円から2,000円未満を選ぶ層が35.7%、2,000円から3,000円未満が27.7%という傾向があります。
加えて、ブランドの信頼性やサポートに関する満足度も重要視されています。特にAEON MOBILEはシニア部門での評価が高く、サポートの質が顧客の継続意向に大きな影響を与えることが分かりました。
顧客のニーズに応じたサービス提供が求められる中、依然として通信品質とコストの両立が重要なポイントとして浮き彫りになりました。今後、シニア市場の拡大を考慮して、事業者はより一層のサービス向上を図る必要があります。
調査結果は、特に格安SIMサービスの今後の方向性を示す重要な資料となるでしょう。シニア層のニーズに応えるため、各社がどのような取り組みを行うかが注目されています。2025年度のさらなる進展が期待されます。これからの格安SIM市場での競争と発展の姿を見守りたいものです。