サウジで日本マンガ登場
2021-09-03 11:00:08
サウジアラビアで日本のマンガが新たな地平を開く!グローバルパートナーシップの実現
サウジアラビアで新たに生まれるマンガ文化
最近、サウジアラビアのサウジ・リサーチ&メディアグループ(SRMG)が、日本の大手出版社との戦略的なグローバルパートナーシップを発表しました。この提携により、アラブ地域に向けて日本の人気マンガがアラビア語に翻訳され、提供されることとなります。この一大プロジェクトは、アラブ社会に新たなマンガコンテンツをもたらすことを目的としており、さまざまな年齢層の読者にアプローチすることを目指しています。
アラビア語圏のマンガ需要の拡大
マンガ・アラビアでは、日本の出版社から選ばれた人気作品がアラビア語版として提供される予定です。これは、サウジアラビアでのマンガ需要が急速に高まっていることを背景にしています。特に、若年層や中高生の間でマンガが人気を博しており、アラブの家庭においてもその受け入れは広がっています。
SRMGのCEO、アル・ラーシド・ジュマーナ氏は、「このパートナーシップはサウジアラビアにおけるマンガの未来を大きく変えるものであり、アラブ地域で初めて現地企業がグローバルなマンガの翻訳著作権を所有することになる」と述べています。この構図は、アラブの文化や価値観に合った形での創作を追求し、読者に愛されるコンテンツ作りを目指しています。
日本とアラビアの文化交流の促進
パートナーシップの一環として、SRMGはアラビア語圏に特化したプラットフォーム、「マンガ・アラビア」を立ち上げます。このプラットフォームでは、10歳から15歳を対象とした「Manga Arabia Kids」と、16歳以上向けのコンテンツが提供され、無料で読むことができるデジタル版と月刊誌が用意されます。これにより、広範な読者層に対してアクセス可能な形でマンガを楽しむ機会を提供します。
一方、日本側の出版社もこの流れを大変喜ばしく思っており、例えば小学館の林正人取締役は「アラビア語圏での翻訳出版は初めての試みで、双方の文化の違いを超えた交流を通じて、友好関係を深めることが期待される」と語っています。集英社の茨木政彦氏も、アラビア語版配信が初めての取り組みであることを強調し、サウジアラビアからのマンガファンに向けた新たな区域拡大に大きな期待を寄せています。
高品質なコンテンツを提供する意義
今回のライセンス契約によって、アラブコミュニティにおいてイマジネーションを刺激し、クリエイティビティを育む環境が整うことが期待されます。アラブ地域の文化や価値観に則した高品質なオリジナルコンテンツだけでなく、日本をはじめとする他国のコンテンツも多く紹介され、国境を越えた文化交流がより深まるでしょう。
今回の取り組みにより、マンガはアラビア文化に新しい側面をもたらすと同時に、1億8000万人のアラブ人に向けた娯楽としての地位を確立していくことに繋がります。このように、サウジアラビアと日本の文化が接触し、相互に影響し合う様子は、今後の展望においても特に注目すべき点です。
まとめ
このパートナーシップが創り出すマンガ・アラビアは、サウジアラビアを含むアラビア語圏で革新をもたらし、現地の読者が世界最高水準のコンテンツにアクセスできる機会を提供します。これにより、アラブのエンターテインメント業界に新たな風が吹くことが期待され、文化交流を促進する重要な要素ともなるでしょう。
会社情報
- 会社名
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Saudi Research & Media Group (SRMG) PLC.
- 住所
- 1158 Makkah Road, Riyadh, Saudi Arabia
- 電話番号
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