バングラデシュの大学と日本企業を結ぶ新たな連携強化の展望
株式会社VENTURAS(ベンチュラス)は、バングラデシュの主要大学であるChittagong University of Engineering & Technology(CUET)およびDaffodil International University(DIU)との間で、日本でのキャリア形成を支援するためのMOU(覚書)を結びました。この新たな提携により、バングラデシュ人ITエンジニアと日本企業との人材マッチングが一層進展することが期待されています。
提携の背景
日本における高度IT人材の不足が深刻化しており、2030年には最大79万人が不足すると予測されています。しかし、バングラデシュでは毎年多くのITエンジニアが市場に出ており、彼らの高い技術力や英語力が国際的に評価されています。VENTURASは2018年から、バングラデシュ人エンジニアと日本企業のマッチング事業を展開しており、これまでの取り組みから多くの成功事例を積み上げてきました。今回、CUETとDIUが新たに連携することで、日本の企業はより多様な人材プールにアクセスすることが可能となります。
大学紹介
Chittagong University of Engineering & Technology(CUET)
CUETは、バングラデシュ第2の都市・チッタゴンに位置する国立工科大学であり、工学系のトップランナーとして知られています。入学試験では高い競争率があり、毎年約1万6,000人が受験する中で、入学できるのは約1,000人と非常に選抜性が高いです。特にコンピュータサイエンス・工学専攻は人気であり、技術教育の質の高さには定評があります。
Daffodil International University(DIU)
DIUは、国内最大級の私立大学で、約22,000名の学生が在籍しています。ITや工学分野には約8,000名の学生が学んでおり、近年は国際的な大学ランキングでも上位を占めるようになっています。IT教育の環境が整っており、教育の質においても急速な成長を遂げています。
具体的な取り組み
この新たなMOUに基づき、VENTURASは以下のような取り組みを進めていきます:
- - 日本語教育プログラムの実施:学生に対して日本語教育を提供し、日本での就職に向けた基盤を築きます。
- - キャリアガイダンスの提供:日本企業からのキャリアガイダンスを通じて受講生の視野を広げます。
- - 模擬面接やスキル評価会:実践的なサポートを行い、就職活動に向けた準備を手厚く支援します。
- - 企業講義や技術ワークショップ:大学内での交流を促進し、企業とのコネクションを強化します。
これにより、大学側も学生に対して「日本で働く」という具体的なキャリア選択肢を提示しやすくなります。
期待される成果
CUETの学長、Dr. Mahmud Abdul Matin Bhuiyan氏は、今回のMOUがCUETの学生に新たなキャリア形成の機会を提供することを期待しています。同様に、DIUの学長、Prof. Dr. M. R. Kabir氏も、学生にとって日本企業との接点が公式に整うことの重要性を強調しています。両大学の学生が日本で活躍できる機会が増えることを確信しています。
まとめ
VENTURASが行っている取り組みは、バングラデシュと日本の架け橋となる重要な役割を果たしています。これからも、両国の人材交流が盛んになることに期待が寄せられています。バングラデシュのエンジニアたちが、日本での就職を目指し、国際的な成長の場を得るための支援を今後も続けていくことでしょう。