I-PEXの新たな挑戦
I-PEX株式会社は、2024年2月に環境・エネルギーソリューション事業への参入を発表しました。この事業の一環として、IoT技術を駆使した蓄電池の遠隔監視・制御システムの開発を進めています。本システムは、自然災害時やBCP(事業継続計画)対策に寄与するもので、より安全かつ信頼性の高い電力供給を実現することを目指しています。
遠隔監視・制御システムとは?
一般的に、蓄電池システムは停電時の電力供給に重要な役割を果たしますが、劣化や故障のリスクが常に存在します。これに対処するため、I-PEXが開発している「遠隔監視・制御システム」は、リアルタイムでバッテリーの状態を監視し、最適な運用を支援します。災害が発生した際にも、安定した電力供給を行える体制を整えるものです。
また、蓄電池の位置情報と残量データを活用し、不足地域に迅速にエネルギーを供給するプラットフォームも視野に入れています。このような取り組みを通じて、持続可能で安心・安全なエネルギー供給を目指しています。
新ブランド「RENERATH」について
I-PEXが新たに立ち上げたエネルギーソリューションブランド「RENERATH(リネラス)」は、再生や再利用、エネルギーと時代の交差を表現した名称です。このブランドの蓄電池システムは、2025年からの販売を予定しており、リユースLiB(リチウムイオンバッテリー)の活用により、ゼロカーボンシティやスマートシティなどの実現を目指します。2050年のカーボンニュートラルの達成に向けて、持続可能なエネルギーの普及を推進していく考えです。
展示会への初出展
I-PEXは、2024年10月2日から4日に開催される「第22回 SMART ENERGY WEEK【秋】」において、初めて「RENERATH」の蓄電池システムを展示します。さらに、新開発の「遠隔監視・制御システム」のデモも予定されています。幕張メッセでの出展では、定置型と可搬型の蓄電池が紹介され、さらなる技術革新を示す機会となります。
I-PEXについて
I-PEX株式会社は、1963年に設立された企業で、精密金型メーカーからスタートし、現在ではコネクタや自動車電装関連部品、半導体設備など多岐にわたる業務を展開しています。創業以来、数々の革新的な製品を生み出し、グローバル市場でデジタル社会の価値創造に貢献してきました。
新しい時代に向けて、I-PEXはその進化を続けています。エネルギー効率の良い未来への道を、一歩一歩進んでいく姿勢が伺えます。
商号: I-PEX株式会社
代表者: 土山 隆治
所在地: 京都市伏見区桃山町根来12番地4
設立: 1963年7月10日
資本金: 109億6千8百万円(2023年12月31日時点)
公式サイト