YoiiのRBFファンド、資金調達の新時代へ
株式会社Yoii(東京都、宇野雅晴代表取締役CEO)が運営するレベニュー・ベースド・ファイナンス(RBF)プラットフォーム『Yoii Fuel』がさらなる注目を集めている。最近、同社は『Yoii RBFファンド1号投資事業有限責任組合』の2nd closeにおいて、日本政策投資銀行(DBJ)の参画を発表した。この協力により、ファンドの総額は13.3億円となり、すでに運用も開始されている。
RBFの特徴と可能性
日本では、従来の資金調達手段として銀行融資やエクイティ投資が主流だった。しかし、企業の急成長に伴い、これらの方法には資本の希薄化や担保の提供を求められるデメリットが存在する。そこで注目されているのがRBFだ。この手法は企業の売上に基づいて資金を調達するものであり、資金繰りが柔軟に行える利点がある。
Yoii Fuelでは、販売実績などのデータをもとに透明性の高い審査が行われ、特に一定の売上がある企業にとって、従来の融資モデルでは得られにくい資金へのアクセスを可能にする。こうした背景から、Yoiiは日本におけるRBFの需要の高まりを感じており、今後も企業が自らの成長に合った資金調達方法を選べる環境を整えていく考えだ。
RBFファンド概要
現在運用中のYoii RBFファンド1号は、2025年1月に設立された。ファンドの運用期間は2年で、主要な出資者には三菱UFJ信託銀行、地域経済活性化支援機構、そして日本政策投資銀行が名を連ねる。この取り組みは企業成長のための新たな資金供給の方法として期待されている。
投資家からの期待
DBJの西村悠毅調査役は、「RBFは、出資でも融資でもない新たなファイナンス手法としての大きな可能性を秘めている」と語る。企業の多様なニーズに応えるため、この新しい金融の形を支援していきたい意向を示した。
Yoiiの挑戦とビジョン
代表取締役CEOの宇野雅晴氏は、RBFを通じて日本の企業成長を支えるインフラを構築することを目指している。DBJの参加は大きな前進として捉え、資金調達の新しい常識を生み出すために挑戦を続ける意義を強調した。「私たち一社だけではなく、多くの挑戦者が集まり動き出すことで、大きなうねりが生まれる」と彼は信じている。
このように、Yoiiは企業と伴走しながら、RBFという新しい資金調達方法を定着させることを目指している。今後も、企業の成長をサポートしつつ、より多くの挑戦者に寄り添う姿勢を貫いていくことが期待されている。
会社概要
株式会社Yoiiは、2021年4月に設立されたFintech企業で、RBFによる新たな資金調達手段『Yoii Fuel』を提供している。Yoiiのミッションは、挑戦する企業の成長をサポートし、資産の流動性を向上させることである。詳細な情報は
公式ウェブサイトで確認できる。