MOSAIQUEとElevium、半導体エンジニア育成で手を組む
2026年4月3日、インド・バンガロールを本拠地とする日本語教育企業MOSAIQUE Pvt Ltd(以下、MOSAIQUE)が、同じくバンガロールを拠点とする半導体エンジニア育成企業Eleviumと業務提携を結びました。この提携の目的は、インドで育成された半導体エンジニアに対し、日本語の研修を提供し、急速に進化する日本の半導体産業への人材供給を強化することにあります。
日本の半導体産業が直面する課題
日本の半導体産業は、TSMCの熊本工場進出やRapidusの北海道における工場設立など、国内外からの大型投資が集まっています。しかし、これに伴い深刻な技術者不足が報告されています。経済産業省の予測によると、2030年には数万人規模の人材が不足するとされ、技術者の確保は日本の経済にとって国レベルの課題となっています。
インドの人材市場
一方、インドは世界有数のエンジニアを輩出している国であり、特にバンガロールは半導体設計分野において高いレベルの人材が育成されています。しかし、彼らの日本語能力や日本のビジネス文化への理解が障害となり、日本企業への就職の機会は限られています。そこで、MOSAIQUEの役割が非常に重要になります。
提携により実現する新プログラム
この提携では、Eleviumが提供する半導体エンジニア育成プログラムと、MOSAIQUEの日本語教育および日本企業向けの人材紹介サービスを組み合わせ、双方が求める能力を兼ね備えた人材を育成するための新たな体制を実現します。具体的には、Eleviumが半導体技術を教え、MOSAIQUEが日本語を教えるという一体型の教育プログラムが展開されます。
Eleviumの役割と実績
Eleviumは、17年以上の歴史を持つVLSI・組み込み技術教育のパイオニアとして、技術教育プラットフォームを運営しています。豊富な実践的経験を持つ教育者とともに、独自の学習管理システムやクラウドラボ環境を駆使し、高度な技術者を育成しています。業界標準の技術教育を提供することで、エンジニアの質を保証しています。
MOSAIQUEの日本語教育
MOSAIQUEは、Eleviumによって育成された技術者に対して、JLPT N2レベルまでの日本語教育を行います。これまでにも約60名のインド人エンジニアを日本企業に紹介し、高い定着率を誇る実績があります。今後もその成功を元にさらなる人材の育成を目指します。
今後の展望
MOSAIQUEとEleviumは、2026年度中に100名規模のエンジニアを対象とした日本語教育プログラムを提供することを計画しています。対象となる技術領域は、VLSI設計、組み込みシステム、IoTなど、半導体に関連した幅広い分野に拡大する予定です。
さらに、両社は共同で日本の子会社の設立を目指しており、日本国内での受入体制を強化することで、日本企業とのインタラクションを深化させることを目指しています。
会社概要
MOSAIQUE Pvt Ltd
- - 所在地:インド・バンガロール
- - 代表者:石田浩幸
- - 設立:2020年6月
- - 事業内容:日本企業向け人材育成、日本語教育
- - 公式サイト
Elevium
- - 所在地:インド・バンガロール
- - 代表者:HARI KRISHNAN PURAVANKARA
- - 事業内容:半導体エンジニア育成プログラム
- - 公式サイト
この新たな提携により、インドの優秀な人材が日本の半導体業界に貢献し、両国の関係がさらに深まることを期待しています。