セキュアな情報共有
2019-03-05 10:18:02

企業間の安全な情報共有を実現するセキュアアーカイブサービスの登場

情報セキュリティの新たなアプローチ



最近、複数の企業間でのセキュアな情報共有を目的とした「セキュアアーカイブサービス」が登場しました。このサービスは、株式会社ZenmuTechの「ZENMU」技術を基にしており、ユーザーは機密情報を安全に転送・共有することができます。

セキュアアーカイブサービスとは



日立システムズエンジニアリングサービスと日立システムズが手掛けるこのサービスは、セキュリティの要素を4重に強化しています。具体的には:
1. 無意味化:元のデータが持つ意味を失わせることで、万が一、外部に漏洩しても情報として価値を持たない状態にします。
2. ピース化:情報を複数の細かなピースに分割し、それぞれを取り扱いやすくします。
3. 暗号化された通信:このピース化したデータをHTTPS通信を用いて安全に転送します。
4. 分散保管:データを複数のクラウドサーバーに分散して保管することで、単一障害点を排除します。

これにより、顧客は自社の他拠点や関連企業と情報を安全に共有することが可能になり、万が一サイバー攻撃に遭遇した場合でもデータ復元が困難な状態を保つことができます。

強化されたセキュリティ機能



新サービスでは、データ転送においても多様なセキュリティ機能を追加しました。具体的には、特定のPCからのみアクセスができるMACアドレスによる認証や、上長の承認を受けた後にデータを転送する機能、さらには一時的な利用者に対してワンタイムパスワードを発行する機構などが挙げられます。これらの機能によって、顧客の重要情報がより堅固に保護されるでしょう。

運用の多様性



「セキュアアーカイブサービス」によって、企業はデータを長期間にわたって安全に保管し、必要なときにのみ取り出すことが可能になります。利用例としては、製品情報の取引先への展開や、機密情報の長期保管、CADデータの共同制作などが挙げられます。このように、業種や業態を問わず、多様なビジネスシーンでのデータ管理に役立つことでしょう。

価格と導入の手軽さ



コスト面でも優れた選択肢であり、初期費用がなく、月額料金は3万円から利用可能です。このシンプルな料金体系により、小規模な企業から大企業まで、多くのビジネスにとって扱いやすいものとなっています。

企業の取り組み



今後、日立グループは「グローバルセキュアデータ転送サービス」を広め、顧客の重要な情報を安全に転送・共有する環境を提供していく予定です。これにより、様々な業種の企業が適切なセキュリティのもとで情報を扱える環境を整えていくことでしょう。

このように、セキュアアーカイブサービスは、企業間での情報共有における新たなスタンダードとなる可能性を秘めています。ぜひ、今後の動向に注目してみてください。

会社情報

会社名
株式会社日立システムズ
住所
東京都品川区大崎1-2-1
電話番号
03-5435-7777

トピックス(IT)

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