働き方の選択肢を広げる制度
京都市に本店を構える頭のほぐし専門店「悟空のきもち」を運営する株式会社ゴールデンフィールドが、注目の新しい勤務制度を導入しました。4月1日より始まったこの制度は、全社員の約90%が出勤日や時間、休日を自由に設計できるという画期的なものです。この制度の開始によって、社員は月に最大9連休を取得することも可能となり、これまで以上に柔軟な働き方が実現されています。
新制度の特徴
この新たな勤務制度では、全社員が月ごとに法定労働時間171時間を、自分のライフスタイルに応じてデザインできます。たとえば、1日の最大勤務時間は10時間までと設定されており、勤務時間を翌月に±10時間まで繰り越せるため、急な予定変更や体調不良にも対応しやすい柔軟性が求められています。
特に注目すべき点は、連続勤務が4日を超えないように制限されているため、社員は自分のペースで働きながらもしっかりと休暇を取れる環境が整備されていることです。これにより、例えば短時間勤務として5時間だけ働くこともできます。一方で、長めの勤務を選択しても、有給休暇を使わなくても月に12.9日の休みを取得できる計算になります。
社員の声
この制度を導入した背景には、社内の雰囲気づくりも大きく関わってきます。2008年に創業した株式会社ゴールデンフィールドは、社長の金田淳美氏を筆頭に、全スタッフが女性で形成されています。男性色の強い縦型組織の問題を感じ、2015年にはすべての中間管理職を廃止。以降、社員全員の意見が平等に反映されるフラットな組織を目指しました。これまでの経験から、女性が活躍できる環境を整えることで離職率がゼロになったこともその兆しです。
社会への影響
金田社長は、この自由設計制度を通じて、女性が働きやすい職場を提供する意味だけでなく、社会全体に対しても働き方の変革を呼びかけています。「女性の管理職登用は重要ですが、まったく同じ縦型構造では意味がありません。必要なのは、女性が本来の力を発揮できる横型の働き方の推進です」との言葉は、既に多くの企業が抱える課題への明確な回答ともなりそうです。
今後はニューヨーク進出も視野に入れている悟空のきもち。人気の高さは現在、10万人以上が予約待ちの人気店舗に成長し、経営効率もアップ。女性の力を最大限に引き出し、働きたい人々が増加する中で、さらなる可能性を秘めた取り組みが今後も期待されます。
結論
自由設計の勤務制度は、金田社長が掲げるフラットでストレスの少ない職場づくりの一環として位置づけられています。この制度は、働く女性の象徴とも言える「悟空のきもち」の新たな一歩であり、今後の社会がますます多様な働き方を受け入れていくための模型となるでしょう。本制度が他の企業にも広まることを願い、その未来に期待したいものです。
詳細は「悟空のきもち」のホームページをご覧ください:
http://goku-nokimochi.com