阪急阪神エクスプレス、新たな物流拠点を南アフリカに設立
阪急阪神エクスプレス(大阪市北区)は、南アフリカの法人INTRASPEED SOUTH AFRICA(PTY) LTD.が5月14日にダーバン支店・倉庫を移転し、6月から本格的に営業を開始したことを発表しました。これは、アフリカ市場における同社のロジスティクス事業の強化を目的としています。
新たな倉庫が持つ利点
新しい倉庫の位置は、ダーバン市中心部から北へ約15kmの産業パーク内です。N2高速道路からのアクセスが良く、キング・シャカ国際空港やダーバン港までも車で30分程度と、運送業務には非常に適した立地です。また、2022年の大洪水を考慮し、高台の場所を選ぶことで、水害のリスクを回避しています。
安全性にも配慮されており、24時間のCCTV監視や電気フェンス、常駐の警備員によるセキュリティ対策が施されています。これにより、南アフリカ国内で頻繁に発生する盗難のリスクを低減することを目指しています。
幅広いサービスの提供
この新しい倉庫は、自動車関連のお客様を中心にすでに利用されており、在庫管理にWMSシステムを使用しています。さらに、ダーバン港に到着した海上輸入コンテナ貨物のトラックへの積み替えなど、さまざまな付帯業務も提供しています。将来的には保税エリアを設け、日本からの海上輸入混載サービスを行うCFSとしての機能も整備する予定で、顧客ニーズに応える体制を強化していく方針です。
アフリカ市場での展開
INTRASPEED社は1999年に設立され、南アフリカやケニアに拠点を展開してきました。2018年には阪急阪神エクスプレスが出資し子会社化。その後、アフリカにおけるビジネスの拡大を図ってきました。2024年にはヨハネスブルグとナイロビにそれぞれ第二倉庫の設立も計画されており、ロジスティクス事業を中心にアフリカにおける堅牢な事業基盤を確立していく意向です。
今後の展望
阪急阪神エクスプレスは、国際的な高品質輸送サービスを提供するだけでなく、顧客に最適なロジスティクスを実現することを目指しています。今後も国内外での倉庫の機能や設備を拡充し、さらなる事業の発展を目指して努力を重ねていくそうです。これにより、アフリカ市場での競争力を向上させ、より多くの顧客に支持される企業を目指すことでしょう。
阪急阪神エクスプレスの今後の動向が期待される中、今回のダーバンでの新拠点設立は新たな一歩となること間違いありません。