オラクルがAIおよびクラウドサービスの導入を加速する新技術を発表

オラクル、新たなクラウド導入手法『OCI Dedicated Region25』を発表

2025年10月27日、ラスベガスで開催されたOracle AI Worldにて、オラクルは「OCI Dedicated Region25」の提供開始を発表しました。この新しいプラットフォームは、顧客がパブリッククラウドの利便性を享受できる手助けをする画期的なサービスです。企業はこれを活用することで、専用リージョンにフルスタックのOCIを迅速に導入でき、サポートによる経済性やスケーラビリティも備えています。

迅速な導入と高いフレキシビリティ

オラクルのシニアバイスプレジデント、スコット・トワドル氏は、「人々がAIやクラウドサービスを活用する際、どのように自由に利用できるかが求められています」と述べています。これが特に重要視されているのは、データの所在地や管理に関する規制が厳格化しているからです。この『OCI Dedicated Region25』の導入により、オラクルは、ほぼ全てのデータセンターでその機能を提供することが可能になりました。

この新しいサービスは、162以上のAI及びクラウドサービスをわずか3ラックから導入できるため、リソースの制約がある企業にとって特に魅力的です。これにより、従来の導入障壁を取り除き、新たなビジネスモデルへと迅速にシフトできるようになるのです。

モジュール性とハイパースケールへの対応

『OCI Dedicated Region25』は、モジュール式インフラを持っています。最小構成は3ラックから利用できるため、限られたスペースでクラウドを運用可能な環境を提供します。ハイパースケールへの拡張も容易で、ダウンタイムなしにシームレスに追加することが可能です。このように、企業は自社のニーズに応じて、必要なリソースを柔軟に追加することができます。

高度なセキュリティと運用管理

セキュリティ面でも強化されています。物理的および仮想的な防御層が設けられており、データとワークロードを最高水準で保護しています。また、オラクルが全体をフルマネージドの形で運用するため、企業はインフラ管理に煩わされることなく、本来の業務に集中できるのです。

実績豊富なオラクルの分散クラウド

オラクルの分散クラウドは、公共機関と民間企業の両方において効率的なサービスを提供してきた実績があります。『OCI Dedicated Region25』はその中でも特に注目すべき製品です。政府機関や公共団体は、データの主権やプライバシー、セキュリティ要件を満たす上で、このプラットフォームが重要な役割を果たします。

この新プラットフォームは、デジタルトランスフォーメーションを加速し、特にAIとクラウドサービスを組み合わせた新たなビジネスのチャンスを提供します。オラクルは、今後もこの分野での革新を続け、企業の競争力を高めるための支援を行っていくと具体的に示しています。

まとめ

『OCI Dedicated Region25』は、オラクルのクラウドサービスを新たな観点から再定義し、企業のニーズに応じたアプローチの柔軟性を実現します。正式なサービスとしては初、中規模の企業だけでなく、すべての業界でAIやクラウドサービスがその真価を発揮できる機会が、ここに広がっています。今後もオラクルの動向に注目が集まることでしょう。

会社情報

会社名

日本オラクル株式会社

住所

東京都港区北青山2-5-8オラクル青山センター

電話番号

03-6834-6666