高槻市立しろあと歴史館は、6月15日に新たな常設展示コーナー「芥川城と三好一族」をオープンしました。
このコーナーでは、国史跡に指定されている「芥川城跡」と、芥川城の城主を務めた戦国武将・三好長慶とその家臣たちについて、貴重な資料や遺物を通して紹介しています。
芥川城は、高槻市三好山に位置する、大阪平野を見渡せる要害の地として築かれた山城です。現在でも、曲輪や堀切、土塁といった山城の遺構が良好に残されています。
室町幕府の要職・管領を務めていた細川高国によって築かれた芥川城は、天文22年(1553年)に戦国時代の風雲児・三好長慶が居城としました。長慶は畿内を支配し、松永久秀をはじめとする家臣たちが城内に屋敷を構え、彼を支えました。
令和4年11月10日に国の史跡に指定されたことを受け、しろあと歴史館では「芥川城にまつわる歴史についてさらに広く知っていただきたい」という思いから、常設展示の一角に「芥川城と三好一族」コーナーを新設しました。
このコーナーでは、発掘調査で見つかった建物の部材や生活道具など、約40点を展示しています。なかでも注目すべきは、三好長慶の重臣で高槻市出身と考えられている松永久秀の書状と肖像画です。これらの貴重な資料は、7月15日(月曜日)までの期間限定で実物展示されています。
展示されている書状は、松永久秀が実際に書いたもので、当時の状況や彼の心情を垣間見ることができる貴重な資料です。また、肖像画は、松永久秀の容貌を伝えるとされる貴重な資料です。
この機会に、戦国時代の歴史に思いを馳せ、芥川城と三好一族の物語に触れてみてはいかがでしょうか。
常設展示コーナー「芥川城と三好一族」概要
入場料:無料
展示内容:発掘調査で見つかった建物の部材や生活道具、芥川城近くの村同士の水争いに対し長慶が裁定を行った文書(複製品展示)、長慶の家臣と伝わる家に伝来した槍、松永久秀の出した書状・松永久秀の肖像画(実物の展示は7月15日まで)など
しろあと歴史館
休館日:月曜日、祝日の翌平日、年末年始
開館時間:午前10時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
* 入場料:無料
関連ホームページ
しろあと歴史館 常設展示「芥川城と三好一族」を開設します
https://www.city.takatsuki.osaka.jp/site/history/121335.html