北海道大学とクラスメソッドの新DX人材育成プロジェクト「Hokudai Tech Academy」始動

「Hokudai Tech Academy」－北海道の未来を築く新たな人材育成プロジェクト

北海道大学とクラスメソッド株式会社が共同で、札幌市の企業版ふるさと納税制度を活用したDX人材育成プログラム「Hokudai Tech Academy」を開始します。この取り組みは、北海道内の中小企業を対象にしたリカレント教育事業として、地域に根ざした人材育成を目指しています。

プロジェクトの概要

「Hokudai Tech Academy」は、企業版ふるさと納税を通じて資金提供を受け、北海道大学が主体となって運営します。クラスメソッドが直面する地域のニーズに応じたカリキュラムや講師派遣を行い、北海道の中小企業がデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進できる人材を育成していきます。

特に、近年急速に進展する企業のデジタル化に対応するため、専門的なスキルを持つ人材の育成が求められていますが、北海道の中小企業ではそれが大きな課題となっています。このプロジェクトでは、質の高い教育機会を提供し、これらのニーズに応えていくことが期待されています。

プログラムの運営とカリキュラム

プログラムは、社会人や北大生を対象に、ハンズオン中心の実習やワークショップ、専門家からの講義が組み込まれた形式で提供されます。教育の場では学んだ理論をもとに、実際の課題に対してアイデアを実践し、課題解決力を養うことを目指しています。

プログラムの実施は2025年6月から始まり、計9回の講義が予定されています。場所は北海道大学内を中心に、地域の様々な施設で行われ、定員は20名程度です。参加者には、北海道大学における特別受講生としての位置付けが与えられ、幅広い知識と実践的技術を学ぶ場を提供します。

期待される効果

関係者からのコメントも踏まえると、これまでの教育や支援体制に新たな風を取り入れることができると考えられています。札幌市の秋元市長は、DX人材の育成が地域産業の発展に寄与すると期待を寄せています。また、北海道大学の山本副学長は、社会人と学生が共に学ぶ「共修型」の教育モデルであり、新たな価値の創出に貢献していくと強調しました。

クラスメソッドの横田社長も、実践的な学びの場を提供することで次世代のイノベーターを育成すると述べています。このように、多くの期待が寄せられている「Hokudai Tech Academy」は、地域におけるDX人材の育成モデルとなっていくでしょう。