日本のアニメを世界に届けるREMOW、資金調達成功で新しい展開へ

日本のコンテンツが国を超えて広がろうとしている中、REMOW株式会社が新たな一歩を踏み出しました。2023年5月10日、同社は関西テレビ放送や株式会社集英社を含む9社から総額12.8億円の資金調達に成功したことを発表しました。この資金を活用し、REMOWは日本のエンターテインメントをグローバルに展開することを目指しています。

日本のコンテンツの現状

世界中でローカルコンテンツが視聴される機会が増加している一方で、日本の映像作品は正規のプラットフォームでの流通が限られているのが現状です。そのため、多くの視聴者は海賊版など非正規のサービスを利用せざるを得ない状況が続いています。REMOWはこの状況を改善し、日本のコンテンツの流通網を構築すべく設立された企業です。

資金調達の意義

今回の資金調達によって、REMOWはさまざまな企業との連携を強化し、日本が誇るカルチャーを世界中に届ける活動を進めていく予定です。この取り組みは、日本のアニメーションを強化するための第一歩として位置づけられています。

特に、REMOWはアニメカ有限責任事業組合の持ち分を取得し、中南米向けに「Anime Onegai」という新たなアニメ専門サービスをスタートさせました。このサービスでは、視聴者に向けて日本のアニメを月額見放題形式や広告付き無料視聴など、多様な形態で提供します。

Anime Onegaiの展開

「Anime Onegai」は、2022年にサービスを開始し、現在メキシコを中心にブラジル、アルゼンチン、チリ、ペルーなど中南米全体で展開されています。視聴者には直接の日本からのアクセスはできませんが、現地での人気作品を厳選し、高品質なローカライズを行っています。特に、アニメ作品の魅力を最大限引き出すための専門スタジオが設けられ、プロフェッショナルなスタッフが作品に取り組んでいます。

視聴体験の向上を目指して

アニメ作品の豊富なラインアップと圧倒的なローカライズクオリティによって、Anime Onegaiは中南米のアニメファンの期待に応えていく考えです。特にローカライズのクオリティに重点をおき、視聴者が作品の真の魅力を感じられるようにする考え方が強調されます。視聴者との親密な距離感を大事にし、彼らのニーズを的確に把握する努力を続けています。

REMOWのビジョン

REMOWの使命は、日本のエンターテインメントを世界に広めること。今後も新たな顧客層を開拓し、国や文化を超えたコンテンツ流通を行うことで、日本が誇るアニメーションの世界をさらに拡大していく方針です。連携企業との協力を通じて、グローバルな流通網を構築し、日本コンテンツの存在を国内外問わず認知させることを目指します。