工学院大学の 安原諒 さんが輝く金賞を獲得
2023年11月22日、東京都にて開催された設計・デザインコンテスト「OFFICE DESIGN COMPETITION」で、工学院大学大学院工学研究科建築学専攻の安原諒さんが金賞を受賞しました。その作品『すくすく給食センター』は、地域の給食センターに新たな役割を持たせ、働く環境と学びの場の融合を目指しています。
コンペの概要と応募作品
このコンペはいわゆる「育つ、育てる」というテーマのもと、179件もの応募が寄せられました。審査は厳正に行われ、最終的に金賞、銀賞、銅賞、奨励賞などが選ばれました。入賞作品は公式サイトにてアーカイブされ、他の学生たちへの刺激となることでしょう。
『すくすく給食センター』の魅力
安原さんの作品『すくすく給食センター』は、地域の子供たちや高齢者を含む地域住民のためのダイニングとしての役割を果たします。これにより、フリースクールの子供たちのニーズにも応える点が非常に評価されました。審査員の五十嵐久枝氏は、「地域の給食センターがフリースクールと近隣住民のための公共食堂を兼ね備える」点に注目し、その新しい提案がいかに重要であるかを述べています。
コミュニケーションの場としての役割
安原さんが提案した設計において、給食を作る人と食べる人とのつながりを促進する「見学通路」は、給食調理のプロセスを見守ることができるという構造です。この設計が、食を通じたコミュニケーションや、子供たちのものづくりへの関心を引き出すきっかけとなります。地域の高齢者もここで食事を共にし、孤独を感じさせない場所として機能することが期待されています。
コンペの意義
「OFFICE DESIGN COMPETITION」は、若い世代にオフィス設計の興味を持たせ、次世代のデザイナーを育成することを目指しています。安原さんの作品は、その目的を具現化する素晴らしい一例であり、他の参加者にとっても刺激となることでしょう。当社は、こうしたコンペを通じて設計者・デザイナーを志す学生たちが、働く場所を自由に設計し意思を示す登竜門になることを期待しています。
今後の期待
『すくすく給食センター』に見られる多様な役割やコミュニティ形成の機会を人々に提供することで、地域に貢献することが重要です。このような取り組みが今後も広がりを見せ、働く環境や学びの場の在り方が変わっていくことを願っています。安原さんの作品は、ただの給食センターではなく、地域社会における新しいつながりを創出する場として、生き続けることでしょう。是非、今後の活動にも注目していきたいと思います。