結婚式に向けた美容意識が高まる中、男女ともに自分磨きに注力
近年、結婚を控えたカップルの美容意識が急激に高まっています。マイナビウエディングが実施した「ウエディング美容に関する調査」によると、2022年8月から2024年9月の期間に結婚式を行った20〜39歳の男女の約8割が、自らの美容についての関心を示したことが明らかになりました。特に、女性の82.6%、男性の74.3%が美容に関心があると回答しています。
調査結果では、結婚式の準備において「プロにお任せした」という割合が70.9%、また「セルフケアをした」という人も74.3%に達しています。このデータから、結婚式前の美容活動が多くのカップルにとって重要なテーマであることが伺えます。さらに、両方の取り組みを行った人は65.1%と、半数以上が専門家に頼ると同時に自分自身でもケアする姿勢が見受けられます。
美容におけるプロとセルフケアの組み合わせ
美容活動については、特に「脱毛」が44.9%で最も多く、次いで「フェイシャル」が42.3%、「シェービング」が42.0%と続いています。男女の選好には違いがあり、男性は脱毛や歯のホワイトニングを選ぶ傾向が強く、女性はネイルやまつ毛、眉毛といった部分を重視する傾向が見られました。
結婚式に向けた「セルフケア」では、最も多かったのが「化粧品やスキンケアにこだわった」という回答で、51.7%を占めています。続いて、ヘアケアや食事改善にも意識が向けられていることが確認されました。男女問わず、見た目に気を使う姿勢が伺えます。
カップルでの自分磨き
今回の調査では、カップルで共有する自分磨きの重要性も浮き彫りになりました。平均22万円の自己投資は、男性が27.8万円、女性が16.8万円という結果に。こうした自己投資には、パートナーとの共同活動があることも分かりました。例えば、「歯のホワイトニング」「一緒にランニング」や「エステに通う」といった取り組みです。
このように、自分磨きが二人のコミュニケーションの一部として機能していることが伺えます。相互に影響を与え合うことで、より深い理解を築くカップルも多いでしょう。
未来の美容意識の高まり
最近では、SNSの流行もあり、見た目に対する美意識が特に強い20〜30代が増加しています。この傾向は今後ますます顕著になり、結婚というライフイベントにおいても、自分を客観的に見るための貴重な機会となることが期待されます。
結婚準備中の美容体験は、結婚後の自己管理への価値観を形成する重要な要素となります。この時期を通じて、見た目だけでなく内面からも輝く美しさを求める市場ニーズがますます高まることでしょう。マイナビウエディング編集長の片山裕美さんも、この傾向が今後のエステや美容産業にとって重要であると指摘しています。
全体的に見て、結婚式に向けた美容意識の高まりは、男女の垣根を越えて、自分磨きを重視する傾向を反映したものと言えるでしょう。この調査は、今後の美容マーケットにおけるニーズを明確に示すものとなっています。