ロレアルが展開する詰め替え運動
世界最大の化粧品メーカー、ロレアルグループは、6月13日、美の産業リーダーとしての役割を果たし、国家を超えたキャンペーン「#JoinTheRefillMovement(詰め替え運動に参加しよう)」を発表しました。この取り組みは、持続可能な未来を目指し、消費者に詰め替え商品の重要性を促すことが目的です。
この運動は、6月16日「世界詰め替えの日」に合わせて正式にスタートしました。詰め替えの習慣を新しいビューティーライフスタイルとして周知し、消費者が環境に優しい選択をする手助けをすることを目指しています。きたるキャンペーンには、ランコム、ジョルジオ アルマーニ ビューティ、イヴ・サンローラン・ボーテ、キールズなど、ロレアルが誇る多様なブランドが参加します。
持続可能な美への意識が高まる
近年、消費者の間で美に対する持続可能な選択肢の需要が高まっています。本キャンペーンは、詰め替え商品を用いることで得られる環境的および経済的なメリットを啓蒙することを目指しています。調査によると、世界の78%の消費者がより持続可能な製品に対して興味を持っていると答えていますが、詰め替えの選択肢が周知されている地域はまだ限られています。
例えば、ランコムの「ラヴィエベル エリクシール」の場合、50mlボトルを2本購入する代わりに100mlの詰め替えボトルを選ぶと、ガラス73%、プラスチック66%、段ボール61%を削減することができます。このような具体的なデータは、消費者に詰め替えの利便性を理解してもらう助けとなります。
企業のメッセージ
ロレアルのチーフ・コーポレート・アフェアーズ&エンゲージメント・オフィサーであるブランカ・ジュティは、「私たちの代表的なブランドが協力し、詰め替えを日常の美容習慣にする価値を実感してもらいたい」と述べています。また、チーフ・コーポレート・レスポンシビリティ・オフィサーのエズギ・バルセナスは、「ビューティー業界のリーダーとして、循環型社会に貢献し、新しい業界標準を設ける責任がある」と強調しています。
ロレアルは、環境への影響を低減し、持続可能な美を提案することに対する長期的なコミットメントを示しています。この5年間で、詰め替え可能な製品の数を17倍に拡大するため、製造拠点での大きな改革を実施してきました。クリーンで美しい未来のため、革新を続けるロレアルの姿勢が注目されます。
日本ロレアルでの取り組み
これに呼応して、日本ロレアルでもランコムやキールズが詰め替えに関するキャンペーンを実施中です。ランコムでは「HAPPY DAY」キャンペーンを展開し、無償でのビューティーサービスや特典を用意して顧客の参加を促しています。キールズも「KIEHL’S MISSION RENEWAL」キャンペーンで、リサイクルプラスチック製のスパチュラをプレゼントしたり、寄付を行いながら、持続可能性を意識した取り組みを進めています。
結論
今年の「世界詰め替えの日」におけるこの活動は、環境意識の高まりを促し、日常生活における循環型社会の実現への一歩と言えるでしょう。ロレアルは、持続可能な美を追求する姿勢を強化し続け、革新を通じて消費者の生活を豊かにしていく事を目指しています。私たち一人一人が持続可能な選択を心がけることで、美しい未来を共に築いていきましょう。