KKRグループとの新たな土地投資事業の開始
株式会社KJRMマネジメントが、米州の著名投資ファンドKKRグループと提携し、新たな共同事業への参画を発表しました。この取り組みは、産業ファンド投資法人と連携し、物流及び工場用地となる土地10件を一つのファンドとして取得することを目的としています。
本プロジェクトは、「地主・KJRM合同会社」という特別目的会社(SPC)を組成し、そこでの匿名組合出資を行う形で展開されます。具体的には、土地10物件を含む資産を取得し、約317億円を投じる計画が立てられています。そのなかで当社はエクイティの93%を匿名組合出資することが決定しています。
共同事業の背景
KKRグループとの関係は2025年7月に始まりました。当時、当社はKKRグループから2件の土地を取得したことを報告しています。その後、戦略的かつ継続的な情報交換の中で共同事業の展開が現実化しました。KKRグループは、日本国内の企業への投資に積極的であり、不動産分野でも活動を拡大しています。このパートナーシップを活かし、持続可能な事業の成長を目指します。
具体的な投資内容
新たに設立される「地主・KJRM合同会社」は、物流や工場用地として活用される土地10物件を取得します。これらの資産は、高速道路や主要な幹線道路、港などに近い立地にあり、今後の産業用途に対する需要が期待できる転用性の高い土地です。
取得予定の土地物件の詳細
1.
泉大津e-shopロジスティクスセンター(大阪府泉大津市)-面積:48,932㎡
2.
神戸西ロジスティクスセンター(兵庫県神戸市西区)-面積:33,000㎡
3.
飯能マニュファクチュアリングセンター(埼玉県飯能市)-面積:145,759㎡
4.
東松山ガスタンクメンテナンスセンター(埼玉県東松山市)-面積:12,880㎡
5.
川崎南タンクターミナル(神奈川県川崎市川崎区)-面積:72,157㎡
6.
横浜タンクターミナル(神奈川県横浜市鶴見区)-面積:24,267㎡
7.
神戸タンクターミナル(兵庫県神戸市長田区)-面積:11,336㎡
8.
名古屋北タンクターミナル(愛知県名古屋市港区)-面積:21,292㎡
9.
名古屋南タンクターミナル(愛知県名古屋市港区)-面積:33,096㎡
10.
名古屋南第2タンクターミナル(愛知県名古屋市港区)-面積:27,394㎡
これらの物件は、信託受益権として取得され、その後の借地料をキャッシュフローの源泉として扱う計画です。また、当社はこれらの物件に対して、優先交渉権を保持し、事業の進展を図ります。
今後の見通し
KKRグループとの共同事業を通じて、将来的な投資機会を広げ、さらなる市場での成長を図ることを目指しています。このプロジェクトにより、2025年12月期の連結業績に対しては軽微な影響が見込まれますが、新たな情報が出てきた際には、速やかに報告いたします。KKRグループとの戦略的パートナーシップの強化を通じて、未来の展望を切り開いていく所存です。