手塚治虫ブラック・ジャック展、福岡で開幕!
医療マンガの名作『ブラック・ジャック』に焦点を当てた展覧会が、福岡アジア美術館で開催されることとなりました。本展は過去最大規模となるもので、500点以上の生原稿などが展示され、手塚治虫氏の情熱と創作の過程をじっくりと堪能できる内容となっています。
展覧会の概要
『ブラック・ジャック』は、医学をテーマにしたストーリーで、多くの読者に感動と深い考えをもたらしてきた作品です。本展では、連載当時の『週刊少年チャンピオン』や1970年代の単行本、そして200以上のエピソードの直筆原稿を展示しています。参加者は、手塚治虫氏が紡いだドラマや彼の執念を余すところなく味わうことができます。
また、本展では昭和の時代の出来事が『ブラック・ジャック』にどのように影響を与えたのか、その背景についての資料も展示されています。さらに、誕生の秘話や、作中キャラクターたちの裏話が分かる貴重な映像も流れる予定です。これは、名作に対する新たな理解を深めるための絶好の機会です。
福岡会場『カミカイ』の特別展示
公演会場の『カミカイ』では、「小うるさい自殺者」という作品が特別に展開されます。このエピソードでは、裕福な若者が自殺を図る場面で、たまたま通りかかったブラック・ジャックが彼を救うというストーリーが繰り広げられます。助けたことに対して若者が感情的な葛藤を抱える中、ブラック・ジャックは、ドクター・キリコのもとへ彼を導くという深いメッセージが込められています。
これにより、ブラック・ジャックとキリコが観客に「生」の大切さを伝える姿を鮮烈に表現します。
見どころ
展覧会は、4つのエリアで構成されています。
1.
第1室:B・Jとキャストたち
ブラック・ジャックやその仲間たちとのフォトスポットが設けられ、各キャラクターのストーリーも一緒に紹介されます。
2.
第2室:B・J誕生秘話
手塚治虫氏の背景や、医療との関わりが展示され、『ブラック・ジャック』誕生の秘密が明らかにされます。
3.
第3室:B・J曼荼羅
約140話の原稿が並び、主要テーマに沿った作品展示で、ブラック・ジャックの世界観が楽しめます。
4.
第4室:B・J蘇生
現代の視点からも再評価される『ブラック・ジャック』の魅力を探る展示です。
これらの展示は、ブラック・ジャックの魅力をさまざまな角度から体験し、訪れた人それぞれが新たな発見をする機会を提供しています。
開催詳細
- - 会期: 2025年4月26日(土)〜6月22日(日)
- - 時間: 9:30〜18:00(入場は17:00まで)、金土は20:00まで(入場は19:00まで)
- - 休館日: 水曜日
- - 観覧料: 1,900円(一般)、1,000円(中高生)、600円(小学生)
すべての価格は税込みで、現金のみの取り扱いです。未就学児は無料ですが、保護者同伴が必須です。
この貴重な展覧会では、手塚治虫の作品である『ブラック・ジャック』の全貌を楽しめます。ぜひ、足を運んでその魅力に触れてみてください。