スタートアップのバックオフィス
2025-11-07 10:59:47

フリーとWewillが語るスタートアップの新たなバックオフィス像とは

フリーとWewillが語るスタートアップの新たなバックオフィス像とは



先日、株式会社Wewill(静岡県浜松市)とフリー株式会社(東京都品川区)が共同開催したラウンドテーブルで、スタートアップが直面するバックオフィスの重要性や課題について議論が交わされました。Wewillからは杉浦直樹社長が、フリーからは佐々木大輔CEOが登壇し、それぞれの立場から意見を述べました。

バックオフィスの重要性が高まる状況



最近、企業のガバナンス強化が呼ばれる中、バックオフィスの役割が大いに見直されています。特に企業不祥事が相次ぐ現代、次世代のバックオフィスとはどのような形をとるべきかが問われています。このラウンドテーブルでは、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)とSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)を組み合わせた統合型BPaaS(Business Process as a Service)の可能性が強調されました。

スタートアップ経営者769名の調査結果



杉浦社長によると、スタートアップ経営者769名を対象に実施した調査からは、バックオフィスに対する意識と実態の間に隙間があることが分かりました。具体的には、約60%の経営者がバックオフィスを「コストセンター」と捉えている一方で、約50%が企業成長に寄与していると評価しています。しかし、実際にそのために投資している企業は約30%に過ぎず、意識と行動の乖離が際立っているのが現状です。

說い二趟的にも 「業務の非効率」や「専門性の不足」が顕在化しており、バックオフィスを強化する必要性が指摘されています。

課題と解決策



フリーの小野氏と田中氏は、企業の成長段階ごとのバックオフィスの課題を論じました。例えば、資金調達が意識される「n-3突入後」の段階ではガバナンスの整備が急務です。また、創業期にはバックオフィス体制が個人に依存することが多く、これが成長のボトルネックになることが懸念されます。これに対する解決策として、フリーの統合型ERPの導入が提案され、段階的に成長を支えるシステムを構築することが強調されました。

シームレスなバックオフィスを目指して



杉浦氏は、誰がシームレスなバックオフィスを構築するのか、またその標準化を進めるべきかが課題であると指摘しました。現在も多くの企業が業務設計やデータの不整合に悩まされており、これに対するソリューションが緊急に求められています。

アイデアとしては、SaaSベンダーとBPaaS事業者が手を組むことで、バックオフィス全体の最適化を図る「標準化」が今後の鍵になると見込まれています。

AI化と人材の進化



最後に、小野氏が技術革新により業務のAI化・自動化が進む中でも、人が担う業務の「ラストワンマイル」が残ることを強調し、バックオフィスの強化が求められると述べました。田中氏もまた、中小企業におけるガバナンス構築と権限移譲の必要性を訴え、経営の透明性が企業の魅力を高めると指摘しました。

これらの議論を通じて、バックオフィスにおけるキャリア形成の必要性やプロフェッショナルとしての役割の再定義が求められていることが明らかになりました。特にAI時代においては、「アドバンストエッセンシャルワーカー」や「ナレッジワーカー」としての新たな地位を確立することが不可欠です。

会社概要



フリー株式会社


  • - 本社:東京都品川区大崎1-2-2アートヴィレッジ大崎セントラルタワー 21階
  • - 代表取締役:佐々木 大輔
  • - サイト:フリー株式会社

株式会社Wewill


  • - 本社:静岡県浜松市中央区高林1-8-43 The Garage for Startups内
  • - 代表取締役:杉浦直樹
  • - サイト:株式会社Wewill

このラウンドテーブルを通じて、スタートアップが直面するバックオフィスの課題や未来の方向性に対する重要な視点が提供され、多くの企業がこの知見を基に進化を遂げることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社Wewill
住所
静岡県浜松市中央区高林1-8-43The Garage for Startups内
電話番号

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