やろまいと竹島水族館の新しい営業研修
株式会社やろまいが、愛知県蒲郡市の竹島水族館と協力して「たけすい実践研修プログラム」を展開することを発表しました。このプログラムは、営業力を高めることを目的としており、特に「発想力」と「提案力」を育む内容となっています。2025年7月9日には、リコージャパン株式会社の営業部門向けに初めての研修が実施されます。
竹島水族館の成功事例
竹島水族館は、かつて閉館の危機に直面したものの、「日本一ショボい水族館」として親しまれる独自の運営方針でV字回復を遂げたことで有名です。この成功を受けてやろまいは、竹島水族館のユニークな事業開発の取り組みから学ぶべく、研修プログラムの企画を行いました。
最近の研修では、竹島水族館が直面する実際の経営課題、具体的には「閑散期の集客」や「客単価向上」といったテーマを扱います。参加者は、現場で観察・分析を行い、改善策を提案することが求められます。単なる座学ではなく、リアルな問題解決に取り組む体験型のプログラムです。
研修の構成
研修は、朝9時45分から始まり、竹島水族館と蒲郡商工会議所を移動しながら実施されます。この日は、初めに会議室で館長の小林氏とやろまいの秋元がオリエンテーションを行い、課題の提示が行われます。その後は、竹島水族館内をフィールドワークとして班ごとに観察し、午後からは再び会議室に戻ってグループワークを行う方法が取られます。
特に注目すべきは、研修設計において岡崎ビジネスサポートセンターの秋元祥治が担っていることです。彼は、長年にわたる企業支援の実績を持ち、実践的な経営相談を通じて、数多くの新規事業や新商品開発を支援してきました。また、竹島水族館での研修は2024年に試験的に導入されたもので、参加者からは高い満足度を得ているとのことです。
研修の目的と効果
「目の前の相手に本当に必要な価値を届ける」という営業活動の本質を実感するため、参加者はこの研修を通じて4つの重要な力を育成します。これらは、観察力、発想力や構造化思考、関係性構築力、異業種から学ぶ視点です。
この体験を通じて、参加者は単なる営業テクニックに留まらず、営業プロセスの土台からアップデートすることが目指されています。そうすることで、営業活動の質をより一層向上させることが可能となります。
今後の展望
やろまいは、この研修プログラムを通じて、企業のニーズに応じた「現場で学ぶ」体験型のプログラムを展開していく方針です。業種を超えた学び合いの仕組みを構築し、効果的な人材育成の方法を今後も追求していく予定です。人工知能技術の進化とともに、研修内容も進化し続けることでしょう。
このプログラムは、ただの研修ではなく、営業人材が成長するための土壌を提供する重要な機会となることでしょう。