経理業務の負担とストレス状況を探る
経理部門における業務負担は今もなお多くの企業で課題となっており、特にその中でもストレスを感じる業務がどれであるかが興味深い。株式会社LayerX(本社: 東京都中央区)の調査によると、経理担当者が抱える業務の中で特に負担感が強いと回答したのは以下の3つの業務である。
経理業務負担ランキング
1.
請求書の作成・送付 - 32.7%
2.
債権管理 - 32.3%
3.
月次・年次決算 - 31.5%
この調査結果から、請求書の作成や送付が最も負担を感じる業務であり、続いて債権管理、そして月次・年次決算が続くことがわかった。
特に注目すべきは、債権管理業務についてのストレスが非常に高いことだ。79.1%という高い割合で経理担当者がこの業務にストレスを感じているという結果が出ており、これは発行請求書が月100枚以上の企業において際立っている。実際に、このグループの経理は、請求書が月100枚未満の企業に比べて35ポイントも高いストレスを抱えていることが示された。
業務の具体的な負担要因
債権管理業務に関して、経理担当者がどの業務で特に負担を感じるかを聞いたところ、「取引先への督促」が最も高い数値となり、62.5%がこの作業に対して負担を感じていると答えたことが明らかになった。続いて、請求書の作成・送付(56.3%)、取引先別の債権残高管理(55.9%)、入金消込(55.6%)と続く。これらいずれも過半数を超える負担感が示されている。
営業部門でも同様の結果が得られ、営業担当者のうち75.2%が取引先への督促に対して心理的負担を実感していることが分かっている。経理と営業部門の両方でこの業務に対する高いストレスが報告されている。
ITツール導入状況
さらに、債権管理業務を効率化するためのITツールの導入状況についても調査が行われた。請求書が月100枚以上の企業において、41.7%の経理部門がITツールを導入したと回答している。一方、導入していない企業のうち55.7%が今後の導入を検討していることが分かり、導入のハードルは徐々に整ってきていることが伺える。
このように、現在の経理業務の負担は多くの企業において切実な課題となっているが、選択肢となるITツールの導入により、今後の業務の効率化が期待されている。
最後に
企業の経理部門が持つ課題を解決するための具体的なアプローチとして、LayerXが提供する「バクラク債権管理」などのシステムが注目されている。これにより、業務の軽減はもちろん、確実な入金管理も実現が可能となるだろう。
すべての調査結果については、ぜひLayerXの公式サイトより無料でダウンロードして確認してほしい。経理業務の現状を把握し、より良い環境を整えるための第一歩となるだろう。