教員の働きがい向上を目指す「MIRAI Design Program」
東京都に本社を置くミラッソ株式会社は、教員が抱える課題に対して新たなソリューションを提供するために「教員向けキャリアデザインプログラム~MIRAI Design Program~」を発表しました。このプログラムは、教員の働きがいを高めることを目的としており、先着5校に対して無料での提供が行われます。
教員のオーバーワークの現状
近年、教育現場では教員のオーバーワークが深刻な問題となっています。株式会社パーソル総合研究所の調査によれば、教員の53%が仕事にやりがいを感じておらず、特に20代の若手教員はストレスを強く感じている状況にあります。このような中で、教員のウェルビーイングを向上させるためには、以下の3つのポイントが重要視されています。
1.
成長実感のための学びの機会提供: 教員にとっての「成長実感」は、過重労働や処遇の改善と同じくらい重要であり、常に新しい知識やスキルを学ぶ機会が求められています。
2.
やりがいを感じる業務の位置づけ: 教員の働き方改革には、業務時間の削減にとどまらず、教員自身がやりがいを見出す業務を位置づけることが欠かせません。
3.
組織的な支援体制の整備: 特に若手教員のバーンアウトは、個人の問題にとどまらず、組織全体で解決すべき重要な課題であると考えられています。
プログラムを通じた成長の実現
ミラッソ株式会社は、教員が働きやすい環境を整えるために、まず必要なのは「働く目的やビジョンの策定」であるとしています。このビジョンの達成に向けて、業務効率化のためのアクションプランを策定する支援をおこないます。具体的には、以下のような内容がビジョン達成の手助けとなります。
- - キャリアの価値観の明確化:自身のキャリアにおける目的や価値観を見つけ出すためのワークショップを通じて、教員の意識を変えるアプローチが行われます。
- - ワクワクするビジョンの構築:教員自身の強みや使命を理解し、未来にワクワクするビジョンを描くためのプロセスが用意されています。
- - アクションプランの策定:ビジョンに基づいた具体的な行動計画を立て、業務の効率化や改善点を明確にしていく支援も行います。
さらに、このプログラムでは、個々のPDCAをこまめにチェックするとともに、学校全体のアクションプラン策定もオプションとして実施可能です。これにより、教員一人ひとりの活動が学校全体のビジョンに紐づく形で進められます。
無料提供の概要
「MIRAI Design Program」は、2025年1月より、全国の小・中・高校、大学、専門学校を対象として提供されます。特に、先着5校に限り無償でこのプログラムを体験してもらうことが決定しました。
この無料提供に関しては、教員が本プログラムを体験し、その効果を実感してもらうことが狙いです。なお、実施にあたり、講師派遣に関連する実費やカスタマイズの要望については別途費用が必要となりますので、事前の確認が重要です。
まとめ
教育現場における教員の働き方改革は急務であり、ミラッソ株式会社はその実現に向けた一歩を踏み出しました。今後の教員の働きがいを向上させる取り組みが期待される中、教育の質の向上に貢献する「MIRAI Design Program」に注目が集まっています。