次世代動画圧縮H.265対応開始!NECのDRM技術が進化
次世代動画圧縮H.265対応開始!NECのDRM技術が進化
株式会社ネクストスケープは、デジタル著作権管理技術「Microsoft PlayReady」において、次世代動画圧縮コーデックH.265への対応を発表しました。この技術的な進展は、動画配信サービスや通信キャリアなどの業界に新たな可能性を提供すると期待されています。
H.265の概要
H.265(HEVC、高効率映像符号化)は、2013年1月に国際標準化機構(ISO)によって承認された、次世代の動画圧縮規格です。特筆すべきは、従来のH.264と比べて圧縮率が約2倍であること。これにより、同じ画質であれば、データ容量が大幅に削減されることになります。また、H.265は8K解像度の映像を想定して作られているため、スーパーハイビジョンなど、高画質な映像コンテンツの発展に寄与することができます。
ネクストスケープのアプローチ
ネクストスケープは、既存のビデオや音楽のDRM技術を進化させ、H.265フォーマットに対応しました。具体的には、H.265で圧縮された動画をPIFF(Protected Interoperable File Format)形式に変換し、PlayReadyメタデータを施すことで、安全かつ効率的な動画の配信を可能にしました。これにより、サーバーや通信のデータ消費が従来の約半分に削減され、急増する動画配信トランザクションにおける効率が大幅に改善されます。
現在の導入状況
すでに某大手キャリアでは、H.265技術の採用が前向きに検討されているとのこと。これにより、動画配信業界全体がH.265の導入に向けて動き出すことが期待されます。
将来への展望
ネクストスケープでは、今後も動画配信技術の発展とその普及に尽力し、コンテンツホルダーとユーザーの双方が安心して利用できるDRMソリューションを提供する方針です。これにより、動画配信の質を向上させ、利用者の利便性をさらに高めることを目指しています。
Microsoft PlayReadyの特徴
PlayReadyはMicrosoft社が提供するデジタル著作権管理技術で、さまざまな形式のコンテンツファイルに対応しています。近年ではAndroidを搭載したスマートフォンにも普及しており、コンテンツのセキュリティ強化に寄与しています。
まとめ
デジタル著作権管理技術の革新は、動画コンテンツの配信においてますます重要な役割を果たすことが予想されます。特にネクストスケープが推進するH.265への対応は、業界にとって大きな転換点となるでしょう。今後の技術的進展に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ネクストスケープ
- 住所
- 東京都新宿区西新宿2-7-1小田急第一生命ビル22階
- 電話番号
-
03-5325-1301