タイミーが東京大学と共同研究を開始、スキマバイト市場のマッチングを革新

タイミーと東京大学が共同研究を開始

株式会社タイミーは、国立大学法人東京大学大学院経済学研究科の東京大学マーケットデザインセンター（UTMD）と共同で、スポットワーク市場における働き手と事業者のマッチングに関する研究を始めました。これは、スポットワーク分野でのマーケットデザインに関する研究としては世界初の試みです。

共同研究の目的と背景

スポットワークの市場は、特に人手不足が深刻化する中で急成長を遂げています。タイミーがサービスを開始したのは2018年で、以来900万人以上の働き手と136,000社の事業者に利用されています。2024年9月時点で、スポットワークサービス全体の会員数は約2500万人に達する見込みです。しかし、マッチングの仕組みはまだ成長途上であり、より良い体験を提供することが急務となっています。

この共同研究では、タイミーが過去6年間に蓄積したデータを用いて、働き手と事業者のニーズを分析し、マッチングの改善策を探ることが目標です。最初のステップとして、スポットワークにおける需要と供給の分析が行われる予定です。

研究を通じた期待

東京大学マーケットデザインセンターの野田俊也氏は、この共同研究が日本の労働市場改善にとって重要な知見を提供できると期待を寄せています。タイミーのデータは貴重な資源であり、これを活用することで、スポットワーク市場の向上だけでなく、より広範な労働市場全体の改善に役立つと考えられています。

タイミーのプロダクトマネージャー、高石一樹氏は、現在のスポットワーク市場の成長を認識しつつも、マッチングに関する知見がまだ未熟であることを指摘しています。適切な人材と事業者の出会いを促進するために、タイミーの実装経験とUTMDの学問的な知識を活かし、より良いマッチング体験を提供することを目指しています。

スポットワーク市場の現状

近年、スポットワーク市場は急拡大しており、多くの人々が自由な働き方を求めています。タイミーでは、働き手が自分の時間に合った案件に応募することで、迅速に仕事を得られるシステムを構築しています。履歴書や面接なしで働け、勤務終了後には即座に報酬を受け取れる点が魅力です。

企業側では、必要なスキルや就業時間を設定するだけで、条件に合った働き手と自動的にマッチングが行われるため、効率的に人材を確保できます。さらに、タイミーは「ワークバリアフリー」な社会の実現を目指し、さまざまなライフスタイルの人々に自由な働き方を提供しています。