子どもたちの安全を守る体操教室
近年、スポーツ指導者によるハラスメントの増加が懸念されていますが、その中で千葉県の株式会社フジスポーツクラブは、子どもたちの安全を第一に考えた「プラチナ指導」を導入し、会員数を劇的に増加させています。今回は、この取り組みとその背後にある理念について詳しくご紹介します。
スポーツ現場のハラスメント
日本スポーツ協会によると、ハラスメントの相談件数は2014年度には23件でしたが、2023年度には485件にまで増加しています。相談内容を見てみると、暴言42%、パワーハラスメント22%、暴力10%という構成であり、特に被害者の約4割が小学生という現実があるのです。これは、指導者が自らの過去の経験を引きずり、同じような方法で指導を行ってしまうことが大きな要因となっています。
プラチナ指導で変わる体操教室
フジスポーツクラブでは、一般的な口頭指導を廃止し、科学的根拠に基づいた新しい指導法「プラチナ指導」を取り入れています。具体的には、子どもたちの体操を動画で撮影し、自分自身の動きを分析させるという方法です。指導者は細かい説明を避け、ワンポイントのアドバイスのみを行います。これにより、子どもたちが自分で考える力を養い、次のステップに進むための思考力を育むのです。
また、視覚的に理解を深めるために、一流の選手の演技を見せ、演技を細分化し、それぞれのポイントを徹底的に練習する仕組みを設けています。この過程で、成功体験を積むことで子どもたちの自信を高め、挑戦する意欲を引き出しています。
ハラスメントをゼロにする環境作り
プラチナ指導の誕生には、元代表が体験した数々の暴力やハラスメントの問題が根底にあります。2015年に母親から引き継いだスポーツクラブには、外見上は問題がないように見えましたが、暴力やパワハラの実態が隠されていました。これを改革するべく、マルチスポーツコーチの池上信三氏と共に、ハラスメントを排除した指導法を模索し続けた結果、現在のプラチナ指導が生まれたのです。
株式会社フジスポーツクラブでは、すべての子どもたちが自分自身の成長を感じられる環境を作るために、ハラスメントの根絶を目指しています。代表の宮下裕至氏は、「スポーツ界全体でハラスメントのない環境を整えることが必要です。そのためには、被害者が声を上げることも重要ですが、まずは私たちが子どもたちに安心して成長できる場を提供することが大切です。」と語っています。
開催情報
2024年12月8日には、プラチナ指導で成績を出すモーショントレーニング教室を千葉県佐倉市志津教室で開催します。参加希望者はフジスポーツクラブの会員である必要があります。詳しい情報やお申し込みは、公式サイトをご覧ください。
開催詳細
- - 日時: 2024年12月8日(日) 15:00〜17:30
- - 場所: 千葉県佐倉市井野1441-3 志津教室
- - 内容: マルチスポーツコーチ・池上氏によるモーショントレーニング
会社概要
安心・安全なスポーツ環境を整えることこそが、子どもたちの未来を大きく育むことに繋がるのです。フジスポーツクラブの取り組みは、まさにその模範となるでしょう。