大阪工業大学が新たな就活支援システムを開発
大阪工業大学の情報メディア学科に所属する神田智子教授が、就職活動の面接練習を支援するための新しいシステムを開発しました。このシステムでは、AIエージェントが学生の面接準備をサポートすることを目的としています。本稿では、その具体的な内容や特徴、研究の背景について詳しく解説します。
1. システムの概要
神田教授は、コンピューター上で擬人化されたエージェントやロボットとの間で、自然な対話を実現する研究を進めています。その一環として、今回のシステムが誕生しました。システムの核となるのは、パソコンの周囲に設置された4台のウェブカメラです。学生が自己紹介を行う様子を1分間撮影し、その際の手足の位置、動き、姿勢、表情、視線といった要素をAIが解析します。
2. フィードバックのプロセス
撮影した動画は再生され、エージェントがその場で一時停止をしながら改善点についてフィードバックを行います。このフィードバックプロセスでは、学生がどの部分で改善すべきかを具体的に指摘し、面接のスキル向上を図ります。重要なのは、ネガティブな指摘が含まれる場面でも、エージェントは「アサーティブコミュニケーション」という手法を用いて、相手の立場を尊重しつつも、必要な指摘を行うという点です。
3. 人間らしいインターフェース
このシステムのもう一つの特長は、エージェントに人間らしい表情やジェスチャーを取り入れることで、学生がより安心して練習できるよう工夫されている点です。人間同士のコミュニケーションに近い体験を提供することで、学生はよりリラックスし、自信を持って面接の準備が行えるようになります。
4. 研究の背景
神田教授の研究は、ただ面接練習をサポートするだけでなく、コミュニケーションの質を向上させることを目的としています。AIによる自然対話の実現は、今後の教育や仕事の場においても重要なテーマとなるでしょう。このシステムの開発は、その第一歩と言えるでしょう。
5. 「研究力」連載の一環
このシステムの紹介は、大阪工業大学の「研究力」という連載の一環として行われています。この連載では、大学の200以上の研究室から選ばれた教員が、その研究内容を分かりやすく紹介することを目的としています。
6. まとめ
大阪工業大学が開発した就活面接練習を支援するAIエージェントシステムは、学生にとって貴重な練習の場を提供します。将来的には、このような技術が他の教育分野にも広がり、多くの人々の学びを支援していくことでしょう。今後の研究成果に期待が高まります。