アシストスーツ導入
2024-08-16 11:37:10

プリマハムグループがアシストスーツを試験導入し労働負担を軽減

農業の未来を支えるアシストスーツ



日本の養豚業界に、最新の技術が導入されました。プリマハムグループの太平洋ブリーディング株式会社が、東京理科大学発のスタートアップである株式会社イノフィスから、24台のアシストスーツを供給されました。このスーツは、作業に従事する従業員の身体的な負担を軽減するために設計されており、特に腰への負担を35%も減少させる能力を持っています。

豚肉の需要と人手不足の二重苦



現在、世界的に豚肉の需要は増加傾向にあります。アジアやアフリカの経済成長に伴い、食生活が豊かになり、肉類の消費が増えています。日本でも農林水産省の報告によれば、豚肉の自国生産量は近年で最高の水準に達していますが、一方で労働力不足が深刻です。特に、高齢化が進む中で、人的資源の確保が非常に困難になっています。

このため、作業の効率化や負担軽減が求められており、アシストスーツがその救世主となることが期待されています。高齢の従業員が多く在籍する農場では、日常的な運搬作業や検査作業において、腰痛に悩まされている方が多く、適切なサポートが急務だったのです。

アシストスーツの導入背景



太平洋ブリーディングの生産管理部門である村上花菜さんは、「豚舎での作業は腰にかかる負担が大きい」と語ります。屈む姿勢や重い飼料の運搬など、肉体的ストレスを伴う作業が多い中で、アシストスーツの導入が検討されました。装着性や業務への影響を確認し、有効性が認められれば、さらなる導入を進めることを考えています。

マッスルスーツの機能



イノフィスが提供したマッスルスーツには2種類のモデルが含まれています。一つは、「マッスルスーツSoft-Power」で、着脱が簡単で、電源が不要なサポータータイプです。このスーツは農作業や介護など、腰に負担がかかるシーンで特に役立ちます。もう一つの「マッスルスーツSoft-Light」は、軽量かつ簡単に装着できるため、日常の作業において負担を軽減することが絶え間なく期待されています。

このアシストスーツの取り組みは、単に作業の負担を軽減するだけでなく、従業員の健康を守り労働災害のリスクを低減する効果もあります。さらに、この技術は採用活動においてもプラスに働く可能性があり、若手人材を惹きつける要因にもなりそうです。

今後の展望



現在の段階では、導入したアシストスーツが実際の作業環境でどのように機能するかが見どころです。現場からのフィードバックを受けながら、必要に応じて追加の導入を検討していくとのことです。この取り組みが成功すれば、ほかの農場にも波及し、効率化が進み、業界全体の活性化につながることが期待されています。

プリマハムグループが新たに取り入れたアシストスーツは、まさに今後の養豚業を支える重要な要素となっていくでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社イノフィス
住所
東京都八王子市東町7-6 エバーズ第12八王子ビル
電話番号
0120-046-505

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