「ファームウォッチ®」登場
2018-08-02 12:43:36

最新のIoT技術で農業を支える「ファームウォッチ®」の登場

農業の新たな支え「ファームウォッチ®」



昨今、日本の農業は深刻な人手不足に悩まされています。農業への就業者が減少する中で、消費者からの厳しい食品に対する要求も高まっています。特に2020年東京オリンピック・パラリンピックでは、選手村で供給される農産物を提供する農家に対し、農林水産省が進める日本版農業生産工程管理(GAP)を遵守することが求められました。このような背景を受け、ビニールハウスのIT化が急務とされていますが、多くの場合、初期投資の壁が立ちはだかります。

そこで、大崎電気が立ち上げた「ファームウォッチ®」は、IoT技術を利用した農業支援サービスとして登場しました。このサービスは、農作業の効率化と自動化を図るためのデータ管理や遠隔管理機能を提供し、農家の負担を軽減します。

「ファームウォッチ®」の機能



「ファームウォッチ®」は、既存のビニールハウス内に設置したセンサーを用いて、温度、湿度、照度、土壌の水分といった環境データをリアルタイムで収集します。これにより、農家は専用アプリから直ちに状況を把握することができます。さらに、使用した機材や資材、作業内容を簡単に記録することができ、これまで手間のかかっていたGAPの申請に必要な情報も効率化されます。

大崎電気は2017年から熊本県のトマト農家との協力のもと、ビニールハウスでの実証実験を行ってきました。そして、作業日報ツールの完成を経て、今後のサービス提供を開始する運びとなりました。これに加え、嘉島町に設置されたデモハウスでは、ポンプや開閉装置などを遠隔管理する実験も実施されており、ビニールハウスの管理がより便利になる可能性が開けています。

今後の発展に向けて



これからの展開としては、遠隔制御が可能な機器のさらに多様化、自動制御機能の開発、そしてAI技術を活用した提案型支援サービスの導入を計画しています。これにより、農家の持続可能なIT化を支援し、農業の未来を切り開くことが期待されます。

結び



「ファームウォッチ®」の導入は、ただの技術革新にとどまらず、農業の生産性向上や安定供給に寄与することが見込まれます。今後のさらなる発展が楽しみです。

会社情報

会社名
大崎電気工業株式会社
住所
東京都品川区東五反田2-10-2東五反田スクエア
電話番号

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