新たな多様性研修プログラムの誕生
QO株式会社は、社会課題を知り理解するきっかけを提供することを目指すSocial Issue Lab(SIL)を通じて、「データで読む、多様性と人権の現在地 2025」という新しいリソースと共に、企業向けの多様性研修プログラムを開始しました。このプログラムは、企業が抱えるDE&I(多様性、公平性、包摂性)の課題に立ち向かうことを目的とし、水天一碧株式会社とのパートナーシップを通じて、参加者が自身の内面を見つめ、他者との相互理解を深める体験を提供します。
取り組みの背景
SILはこれまで、ジェンダーギャップやセクシュアルマイノリティの問題に焦点を当てたレポートや展示を行ってきました。12月10日を「世界人権デー」と設定し、企業がDE&Iを積極的に進めるための新しいアプローチを模索しています。多様性を理解する際には、一方的な講義形式では効果が薄く、心と体でその概念を体感する必要があります。この理念のもとに、水天一碧株式会社との連携が生まれました。
プログラムの特徴
この多様性研修プログラムは、LGBTQ+当事者である大嶋氏が先導します。多様性の要素を単に外部に配慮するのではなく、それを自分自身と結びつけて捉え直すことが重要です。参加者は自己理解を深め、自分の位置を知ることで、共通の言語として機能する多様性への理解を深化させることが可能です。
プログラムでは、SILが整備した「データで読む、多様性と人権の現在地 2025」を活用し、参加者は客観的事実をもとに多様性を理解します。このデータは、各自の感じ方や理解を裏付ける要素として機能し、感性と論理の双方から多様性を捉えることができるように設計されています。
研修プログラムの流れ
プログラムは、「対話と実践のワークショップ」と位置付けられています。参加者は自ら考え、意見を交換しながら、実践的な体験を通じて多様性の意味を理解します。さらに、これまでに蓄積された研修実績に基づくカリキュラムを参照し、企業、自治体、教育機関など、幅広い対象に対応した内容としています。
データレポートの概要
SILが提供する「データで読む、多様性と人権の現在地 2025」は、社会の現況に関する信頼性あるデータを収集し、見やすい形で提供します。膨大な情報の中から、重要で信頼性の高いファクトを選び出し、それを時代の変遷や世界との比較という文脈で理解できるようにしています。このレポートは、個別のデータを分析するだけでなく、全体の流れを読み解く手助けとなります。
限られた情報の中から得られる教訓
多様性と人権に関するデータの収集においては、日本の状況や文化的背景を踏まえた上での解釈が重要です。SILは、過去数十年外見的に停滞しているように見える日本社会の中でも、確実に起きているポジティブな変化を示すデータを集めました。多様性の理解と受容に向けた新たなシグナルを、参加者が見落とさないよう促すことを目的としています。
このプログラムを通じて、参加者は自らのアイデンティティを探求し、他者との違いを楽しみの中で発見することができます。QO株式会社と水天一碧株式会社が共同で取り組む多様性研修プログラムは、企業が取り組むべき重要なステップです。これからの社会を作るために、一人ひとりが行動を起こすことが求められています。