高校生アスリート支援の新たな取り組み
近年、高校生アスリートが抱える進路の不安が大きな問題となっています。この度、株式会社早稲田ユナイテッドとリザプロ株式会社が提携し、高校生アスリートの大学受験サポートに新たなスタートを切りました。この提携により、彼らが競技に専念しながらも難関大学への進学を目指すための環境が整えられます。
提携の背景
日本サッカー協会によると、全国に約83万人の登録サッカー選手がいますが、実際にプロ選手として活動できるのはごくわずかです。さらに、プロとして成功を収めた後の引退年齢が低く、収入格差も大きいことから、競技以外の進路を考える必要性が高まっています。また、競技に専念することで学業との両立が難しくなり、希望する進学先を逃すリスクも大きいのが現実です。
提携の目的
今回の提携により、次の二つの主要な目的が達成されることを目指しています。
1.
高校生アスリートが競技に専念しながら難関大学進学を実現:部活動や競技トレーニングと学業を両立させるためのサポート体制を構築することが狙いです。
2.
競技引退後のキャリアチェンジ:アスリートとしてのキャリアに終止符を打った後も、社会での活躍が期待できるよう、早期からのキャリア教育を実施し、セカンドキャリアへの橋渡しを行います。
提供されるプログラム
早稲田ユナイテッドに所属もしくはその関係団体に所属する高校生アスリートを対象に、リザプロが推薦入試を攻略するためのプログラムを提供します。このプログラムには、学業成績や英語資格、学外の課外活動などが含まれ、全国どこからでもオンラインで受講可能です。これにより、高校生アスリートたちは、限られた時間の中で勉強を行うことができ、未来への道を開くことができるでしょう。
今後の展望
両社は、この提携によって得られたモデルを、東京だけでなく全国のアスリートに広めることを目指しています。今後は他地域のクラブや教育機関とも連携を深め、同様の支援体制を構築していく計画です。また、引退後のキャリア形成を見据えた幅広い支援を行い、大学進学後も必要に応じて継続サポートを行い、アスリートが競技界から引退した後も社会で活躍するための環境づくりを行っていきます。
コメント
リザプロの代表である孫辰洋氏は、「高校生アスリートの進路の不安を取り除き、競技と勉強に専念できる環境を提供することが私たちの使命です」と述べています。
また、早稲田ユナイテッドの岩崎勇一郎氏は、「競技と学業の両立が求められる中で、素晴らしいサポートを提供できるパートナーであるリザプロとの提携を非常に嬉しく思います」とコメントしています。
このような取り組みは、日本の若きアスリートたちにとって新たな希望の光となることが期待されており、今後の展開に注目です。