JR東日本スタートアップと建ロボテックの資本業務提携
JR東日本スタートアップ株式会社(以下、JR東日本スタートアップ)と建ロボテック株式会社(以下、建ロボテック)が、資本業務提携を結びました。この提携は、鉄道現場の生産性を高めるために、協働型ロボット「トモロボ」の導入を通じて営まれます。
鉄道現場の課題を解決
JR東日本グループは、「変革 2027」という経営ビジョンのもと、オープンイノベーションとICT(情報通信技術)の導入による鉄道現場の生産性向上を目指しています。特に、保線や鉄道建設工事は、終電から始発までの限られた時間内に多くの資機材を運搬し作業を進めなければなりません。このため、作業員が資機材の運搬を行う際にかかる負担が大きく、省力化のニーズが高まっています。
そこで、2023年度のJR東日本スタートアッププログラムによる実証実験では、建ロボテックが開発した作業員と協働する資機材運搬ロボットの効果が確認されました。この実験により、作業の効率性向上に向けた新たな可能性が示され、今後も技術の改良が進められる予定です。
建ロボテックのビジョン
建ロボテックは、「新しい価値の創造によって、建設現場を楽で楽しくする。」というビジョンを掲げています。また、同社のミッションは「世界一ひとにやさしい現場を創る」ことで、協働型ロボットソリューション「トモロボ」を開発し提供しています。建設業界に特化したロボットが、単純作業を代行することで、労働環境の改善や生産性向上に寄与しています。
企業情報
- - 所在地: 香川県木田郡三木町大字上高岡246番地2
- - 設立: 2013年7月
- - 事業内容: 建設現場省人化ソリューションの企画・開発・販売、新たな省力化ロボットの開発
JR東日本スタートアップの役割
一方、JR東日本スタートアップは、JR東日本グループとスタートアップ企業との連携を促進する役割を果たしています。この法人も、資本業務提携の一環として、建ロボテックとの協業を進め、鉄道の現場における新しい価値創出を目指しています。
- - 所在地: 東京都港区高輪2-21-42 TokyoYard Building 7F
- - 設立日: 2018年2月20日
- - 出資枠: 50億円
- - 企業HP: JR東日本スタートアップ
今後の展望
この提携により、JR東日本の鉄道現場において、建ロボテックの協働型ロボットを導入することで作業の効率化が期待されます。また、生産性向上は、鉄道業界全体に前向きな影響をもたらすことが見込まれています。更なる技術革新と新たなビジネスモデルにより、より快適な鉄道サービスを実現するための一歩となるでしょう。