韓国の障害学生を応援する就業体験プログラム
このたび、パーソルダイバース株式会社が韓国の障害のある学生を対象とした就業体験支援プログラム「BTSグローバル LEVEL UP キャンプ」を実施しました。これは、同社がパーソルコリアと連携し、多様なキャリアを学び、自己理解を深める機会を提供するものです。企画は2025年9月9日から11日の3日間にわたり、韓国のソウルで行われました。
プログラムの背景
このプログラムは、「BTS(Booster for Talent’s Success)」という名称のもと、韓国の障害者の就業支援を目的としたプロジェクトの一環です。パーソルコリアは2023年よりこのプロジェクトを立ち上げ、250名以上の雇用を創出しています。これまでの活動において、パーソルダイバースは韓国企業との連携を強化し、障害者雇用に関する情報提供や視察を行ってきました。
プログラムの目指すところは、韓国の障害のある学生が実務経験を通じてキャリアを形成することです。これにより、参加者たちは自己理解を深め、さらなる就業機会を拓くことを狙いとしています。
プログラムの内容と参加者の反応
プログラムは3日間にわたり、以下のような内容で進行されました。
- オリエンテーション
- 座学研修:「成功するプロジェクトの進め方」
- 個人ワーク
- 障害者雇用企業での職場見学
- 障害のある社員へのインタビュー
- 振り返りと個人ワーク
- 個人の課題設定と発表準備
- 発表会
- 参加者とスタッフとの交流会
1日目には「プロジェクトの進め方」を詳しく学び、2日目には実際の企業を訪問して障害者がどのように働いているのかを観察しました。最終日には、これまでの学びを基にした成果発表を行い、参加者はそれぞれが設定したテーマでプレゼンしました。
参加者からは、「日本のオフィスで実際に働く障害者の姿を見て勇気をもらった」、「ハードルが高く感じていた職業にも挑戦できると感じた」といった感想が寄せられ、自信を持って働く意欲を高めていました。
プログラムの成果と今後の展望
この成功を受け、パーソルダイバースの洪信男シニアコンサルタントは「このプログラムを通じて、障害の有無に関わらず、一人ひとりのキャリアを考える機会を提供できた」と振り返ります。また、パーソルコリアのプロジェクト責任者であるSohyun Kim氏は、「国内外の企業と積極的に連携し、多様な特性を持つ若者たちにレベルアップの場を提供していきたい」と語りました。
今後もパーソルダイバースは障害を強みに転換し、障害者のキャリア形成支援に貢献し続けていきます。タスクを整理し、自らのキャリアの方向性を見いだくことが、全ての参加者にとっての新たな一歩となることを期待します。