国産小麦のパンづくりの重要性を学ぶ
パルシステム生活協同組合連合会は、最新のキャリア教育教材『おしごと年鑑』を通じて、小中学生に国産小麦を使用したパンづくりの意義を紹介します。この取り組みは、子供たちが日常の食事から国内生産者を応援することの大切さを理解することを目的としています。特に、国産小麦が持つ重要性を認識し、子どもたちに食料自給率への意識を高めてもらいたいと考えているのです。
国産小麦のパンづくりは、食料自給率の向上に不可欠な要素です。パルブレッド株式会社は、国産小麦を使用することにこだわりながら、より良いパン製造を追求してきました。大切なことは、国産小麦の品質にあることです。特に、うどん向けの特性を持つ品種が多い国産小麦は、パン製造には注意が必要です。生地の柔らかさやふくらみの不足が問題となることがあり、パルブレッドはこの課題に取り組んできました。
パルブレッドの挑戦と成果
そもそも、パルブレッドが国産小麦を用いたパンづくりを始めた背景には、利用者からの強い要望がありました。2019年から製粉会社と連携を取りながら、何度も試行錯誤を繰り返してきました。様々な品種の小麦をブレンドすることで、安定したパン生地の製造が実現できたのです。この努力の結果、現在では140種類以上のパンを製造しており、2024年度には国産小麦の比率を84.4%まで引き上げる計画があります。さらに、2025年度には90%の達成を目指しています。
教育への影響と役割
『おしごと年鑑』では、「日本で育てた『国産小麦』のパン作りにこだわる理由って?」というテーマで記事が掲載されます。この教材は朝日新聞社・朝日学生新聞社が発行しており、小中学生たちにとって身近な疑問を解決するための貴重なリソースです。毎年、3万校以上の小中学校に寄贈され、子どもたちが未来を見据えた職業像を描けるよう手助けしています。
食育の重要性と未来への寄与
パルシステムは、単に食品を提供するだけでなく、食育にも力を入れています。国産小麦の重要性を理解することは、食の背景や地域づくりへの貢献を考える上で欠かせません。子どもたちにとって、自分たちが食べるものがどこから来ているのかを知ることで、食料自給率の向上に寄与する意識を育むことができるのです。
さらに、パルシステムは、環境に配慮した生産を行う米や有機野菜の生産背景など、教科書では学べない食育に関する情報を提供し続けているのです。このような教育的アプローチを通じて、子どもたちは日常の食に対する興味や考えを深めていくことでしょう。
大切な未来を育む
2025年には国際協同組合年が迎えられます。この節目の年に、パルシステムはさらなる取り組みを行うことで、国産小麦のパンづくりを通じて、未来の子どもたちにより良い食環境を提供し、持続可能な社会を実現する手助けをしていくことを目指しています。今後の展開にもぜひ注目してみてください。