アートとゲームが交錯する個展「天穹のスパークル」の魅力とは

アートとゲームが交差する「天穹のスパークル」

2025年3月19日、水曜日より麻布台ヒルズ内の「Gallery & Restaurant 舞台裏」にて、アーティストの國分莉佐子による個展「天穹のスパークル」が始まります。この展覧会は、2025年1月に東京藝術大学で行われた修了展示「ハイファイ・メモリーズ2」のダウンロードコンテンツ（DLC）として展開されます。この展覧会では「タッチパネルの身体性」というテーマに基づいた絵画や映像が展示され、観客に感覚的な体験を提供します。

アートの背景

國分莉佐子は、平成初期から中期にかけて登場したゲーム機やソフト、またタッチパネルデバイスに影響を受けながら成長してきました。彼女の作品は、現実世界とRPGゲームの世界を融合させた新たなゲーム体験であり、観客は意図的にこの二つの境界を渡り歩くことができるのです。展覧会名の「天穹のスパークル」は、彼女の発想の源泉として、このような仮想と現実が交差する世界の探索の扉を開くものとなっています。

特に「認知的侵入」というシリーズでは、現実と仮想が互いに侵食し合う様子が描かれ、植物や水面などの有機的な要素が、ゲームの画面やタッチパネルを連想させる描写と共存します。このような作品は、観る者にとって知覚と現実の境界を曖昧にし、独特の体験を提供することでしょう。

展示の詳細

本展は2025年3月19日から4月13日まで開催され、会場は麻布台ヒルズの「Gallery & Restaurant 舞台裏」にあります。このスペースは、アート作品を楽しんだ後に他の人とその感情を語り合うことのできる空間を提供しており、食事やお酒を楽しむこともできます。

展示は火曜日から日曜日の間に行われ、ギャラリーは午後11時から20時まで開いています。また、参加アーティストとして國分莉佐子が名を連ね、注目の新作を観ることができます。観覧料は無料で、気軽に訪れることができるのも魅力の一つです。

アーティスト國分莉佐子

國分莉佐子は1999年に東京都で生まれ、2018年に東京藝術大学に入学し、2025年に同大学院を卒業しています。彼女は幼少期の体験から、知覚と認知のプロセスを探求することを軸に絵画を制作してきました。過去には、「sandbox」や「可視光線のコンポジション」といった展覧会に参加しており、彼女の独自の視点から生み出された作品は多くの評価を受けています。

現実と仮想の交差点に立つ国分の作品を通じて、私たちは新たな視点を得ることができます。

開催概要

- 会期: 2025年3月19日(水)〜4月13日(日)
- 会場: Gallery & Restaurant 舞台裏
- 住所: 東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズガーデンプラザA B1F
- 営業時間: ギャラリー(火〜日) 11:00-20:00、レストラン(火〜金): カフェタイム／13:00-17:00、ディナータイム／17:00-22:00
- 定休日: 月曜日