春秋航空とNearMeが中国インバウンドの移動課題を解決へ

春秋航空とNearMeが連携し、中国インバウンドの移動課題を解決へ

移動に関する社会課題に取り組む株式会社NearMe（本社：東京都中央区、代表取締役社長：髙原幸一郎）は、中国最大のLCCである春秋航空およびシステム開発を手がける阿宝株式会社と協力し、訪日中国人旅行者の移動体験向上を目指した取り組みをスタートします。このプロジェクトは、増える訪日外国人に対応し、地域交通の利便性向上と地域社会への貢献を図ることを目的としています。

訪日外国人の増加と移動ニーズ

新型コロナウイルスの影響からの回復が進む中、訪日外国人旅行者数は着実に増加しています。特に中国からの旅行客はその数が大きく、2025年8月には推定342万8,000人が訪れると見込まれています。このように増加する観光客に対して、空港から宿泊地や観光地への移動手段が十分に整備されていない現状があります。そこで、空港からの移動ニーズに応じたサービスの充実が求められています。

連携による移動サービスの充実

今回の統合プロジェクトでは、春秋航空、阿宝株式会社、そしてNearMeが手を組み、訪日中国人旅行者が安心かつ快適に移動できるシステムの構築に取り組みます。このサービスは、単なる移動手段の提供に留まらず、空港や地域交通事業者との連携を通じて、地域経済に好影響を与えることにも重点を置いています。

髙原社長のコメント

髙原幸一郎社長は、「訪日外国人の回復は地域経済にとって大きなチャンスですが、正しい移動の仕組みがなければ、地域への利益が還元されないリスクもあります。特に中国からの訪日客の移動ニーズは高いので、今回の連携により、安全で地域に還元される移動の仕組みを作り、観光地の受け皿を強化していきたいです」とコメントしました。彼は、この取り組みが地域経済の回復や持続可能な観光に寄与することを目指しています。

NearMeのサービスについて

NearMeはAIを駆使したドアツードアの移動サービスを提供しています。特に、空港送迎用の『エアポートシャトル』は2019年に開始以来、多くの利用者に支えられ、累計予約数125万人を達成しました。現在、全国16の主要空港をカバーし、空港とその周辺の都市間の移動をストレスフリーで行えることが特徴です。また、地域の特性に応じた様々な移動ニーズに応えるために、貸切送迎やゴルフシャトルなどのサービスも展開しています。

地域交通の課題解決に向けて

NearMeは、公共交通機関だけではアプローチしきれない移動課題の解決にも挑戦しています。スポーツ観戦や観光二次交通、高齢者向けの支援サービスなど地域独自のニーズにも焦点を当て、自治体と協力して実証事業を実施しています。

この取り組みは、訪日外国人が安心して地方観光を楽しむための環境を整え、地域との共生を目指す重要なステップです。今後の発展が期待されます。