イリソ電子工業が初のオフサイトPPAを導入
イリソ電子工業株式会社は、2024年8月6日に東急不動産株式会社及び株式会社リエネとともに、企業の脱炭素化を加速させるための新たな取り組みとして、「オフサイト型コーポレートPPA契約」を締結しました。この契約の導入により、イリソ電子工業の茨城工場は、100%再生可能エネルギーによる電力を利用することが可能になります。これにより、年間約320,867kgのCO₂削減が期待されています。
1. 背景
近年、環境問題への関心が高まる中、企業による温室効果ガスの削減が求められています。イリソ電子工業は自社の企業価値を向上させるとともに、持続可能な社会の実現を目指しています。今回のPPA契約は、東急不動産が持つ知見とリエネのネットワークを活かし、環境活動を推進するための重要なステップです。
東急不動産は、グループ全体の長期ビジョン「GROUP VISION 2030」において「環境経営」を重要な目標に掲げており、2024年には国内の保有施設の電力を100%再生可能エネルギーに切り替えることを目指しています。この動きに沿って、イリソ電子工業もともに脱炭素化の取り組みを進めています。
2. 本PPAの概要
イリソ電子工業と連携するリエネは、埼玉県寄居町にある太陽光発電所で発電された電力を通じて、イリソ電子工業の茨城工場に電力供給を行います。このシステムは2025年1月10日に運用を開始し、再生可能エネルギーの利用により、同工場は100%再生可能エネルギーで運営されることになります。
3. 各社の持続可能な取り組み
イリソ電子工業は、2012年に策定されたESG拡充のロードマップをもとに、2025年までにScope2のCO₂排出量のゼロ化を目指しています。また、Scope1から3の排出量全体を把握し、20%削減するという目標を掲げています。それに向けて、太陽光発電の導入や工場のエネルギー効率改善に取り組んでいます。
一方、東急不動産は、再生可能エネルギーの発電事業を全国に展開し、今後も企業との協力により脱炭素化を進めていく方針です。また、リエネは自社での発電・供給を実現し、脱炭素化を支援する一貫した体制を整えています。このように、各社が協力し合うことで、より持続可能な社会の実現に向けての動きを加速させているのです。
4. 未来への展望
今後、イリソ電子工業は、このPPAを契機にさらに自社のエネルギー効率を向上させ、新たな環境技術の導入にも注力することが求められます。また、企業全体でのCO₂排出量の見える化を推進していくことで、名実ともに脱炭素化に貢献していく所存です。
この施策は、企業の持続可能性を高めるだけでなく、今後のビジネスモデルにも重要な影響を及ぼすことになるでしょう。イリソ電子工業の動きが、他の企業にとっても良い影響を与え、サステナブルな社会に向けた取り組みが広がっていくことを期待したいものです。