山根基世が紡ぐ「ごんぎつね」の世界
日本の文化に深く根付いた朗読が、山根基世さんの声を通じてますます身近に感じられるようになりました。伊藤忠エネクス株式会社が2013年度に始めた「ことばの力を楽しむ会」は、東日本大震災の被災地を支援するという理念から出発しました。今回は、その活動の一環として、これまでの朗読作品を動画形式で公開することになりました。
ことばの力を楽しむ会とは?
「ことばの力を楽しむ会」は、朗読と音楽の融合を楽しむイベントです。この活動は、単なる興行にとどまらず、次世代の育成や地域貢献にも力を入れています。ここ数年、この取り組みは継続的に開催されており、参加者からは大きな支持を得ています。
特に新型コロナウイルスの影響により、外出自粛が求められる現状において、子供たちや全国の方々が少しでも文学の魅力を感じられる場を提供することを目指しているのです。
動画公開のお知らせ
今回、山根基世さんが朗読する作品の一部を挿絵とともに動画で配信します。これにより、画面越しに作品の世界観を楽しんでもらえることが期待されています。配信は、2021年4月20日まで公式ホームページで行われているので、ぜひご覧ください。
動画はこちらから
「ごんぎつね」とは
山根基世さんが朗読する作品の中でも特に注目されるのが、新美南吉作の「ごんぎつね」です。この物語は、40年前から多くの教科書で取り上げられている名作で、様々な世代が分かち合ってきた文化的な遺産とも言えるでしょう。
山根さんは、「教科書でおすすめされる形式とは異なり、作者が18歳の時に書いた原作のノートをもとに朗読している」と語ります。教科書版との違いを楽しみながら聞くのもまた、文学を深く味わうひとつの楽しみ方です。
朗読を通じて心を動かす
朗読を聞いた後、山根さんは「ごんぎつねの気持ちや兵十の心情を想像しながら楽しんでほしい」と述べています。物語をただ聞くだけでなく、登場人物の心情を想像し、思いをはせることで、聴き手の心にも深い感情が宿ることでしょう。
このように、山根基世による「ごんぎつね」の朗読は、ただの音声だけでなく、一つの体験を提供しています。「ことばの力を楽しむ会」を通じて、皆さんもその力を感じ取ってみてはいかがでしょうか。心豊かな時間が、あなたを待っています。