外国人向け与信判定の新たな試み
Dwilar, Inc.(米国カリフォルニア本社)とEquifax, Inc.(米国ジョージア本社)は、Fintech Sandboxプログラムを通じて、外国人の与信判定モデルを構築することを発表しました。この新たな協力関係は、特に日本と米国を主な市場とし、外国籍の顧客に向けた与信判定のプロセスを改善することを目指しています。
協業の意義
Equifaxが保有する、欧米を中心に4億人以上のクレジットスコアと、Dwilarの63カ国における越境与信サービスを統合することにより、現地のクレジットスコアを持たない外国人への与信判定を円滑に行うための基盤が整います。この取り組みは、与信判定が現在抱えている課題を解決するための重要なステップです。
特に、外国人が新たに渡航する際に直面する与信への不安を軽減し、よりスムーズに金融サービスを利用できるようになることが期待されています。これにより、外国人向けのサービス提供者にとっても、与信判定の運用が容易になるでしょう。
将来の展開
DwilarとEquifaxは、日本と米国だけでなく、将来的には世界中での外国人与信判定サービスの展開を視野に入れています。また、より使いやすい与信判定システムのUI/UXを改善するための研究も進められます。このような改善により、外国人の金融サービス利用が一層普及することを目指しています。
Equifaxの紹介
Equifaxは、多国籍の消費者信用調査機関であり、「ビッグスリー」の一角を占める企業です。アメリカを含む世界24カ国で事業を展開し、8億人以上の個人情報を持つとともに、数百万社に及ぶ企業データを集約しています。これにより、消費者に対するクレジットモニタリングや不正防止サービスなども展開しており、世界中で広範な情報ネットワークを有しています。
FinTech Sandboxとは
FinTech Sandboxは、グローバルなフィンテック支援プログラムであり、有望な企業に対してデータやリソースへのアクセスを提供します。このプログラムへの参加は厳選されており、選ばれた企業はプロダクト開発に役立つさまざまなサポートを受けることができます。従来の事例からも、多くの成功事例が生まれています。
Dwilarについて
Dwilarは、AIを活用した外国人に特化した与信サポート企業であり、63ヵ国の与信情報機関と連携しています。これにより、現地与信情報を元にした迅速な与信判定を実現するシステムを提供しています。特に日本と米国を主なターゲットとし、現地の与信スコアを持たない外国人のために、現地情報機関が提供するクレジットレポートと同等の情報を迅速に提供する仕組みを整えています。
この協業は、国際的な与信判定の新たな先駆けとなり、今後の金融サービスの在り方に大きな影響を与えると考えられます。DwilarとEquifaxが手を組むことで、外国人ユーザーがさらなる金融的自由を享受できることを期待し、今後のサービス展開に注目が集まります。