高槻市が新たに開始する人工内耳用電池補助制度
高槻市が18歳以上の市民に向けて、人工内耳用電池の購入費用を補助する制度を2025年4月1日から開始します。この取り組みは北摂地域で初めての試みで、これまで18歳未満の障がい児を対象としていた補助が拡大される形となります。
人工内耳について
人工内耳は、聴覚障がいがある方のために開発された装置で、補聴器では十分な効果が得られない場合に使用されます。手術により体内に装置を埋め込むとともに、耳の周囲には外部装置を装着。音を電気信号に変換し、脳に伝えることで聴覚を回復します。特に、充電式の電池を使用している場合、約18ヵ月ごとに電池交換が必要ですが、この費用は自己負担となり、1回あたり約2万円かかります。
新たな補助内容
高槻市はこれまで、18歳未満で人工内耳を装用している障がい児のために経済的支援を行ってきましたが、今後は18歳以上の市民も対象に加え、より多くの人々がこの支援を受けられることになります。具体的には、聴覚障がいの身体障がい者手帳を持つ18歳以上の人工内耳装用者が、人工内耳専用の空気電池や充電式電池、充電器の購入費用に対して補助を受けることができます。
用具の購入および申請により、片耳の場合は最大3万円、両耳の場合は最大6万円の補助を受けられます。これにより、経済的負担を少しでも軽減できることを期待しています。
地域での期待の声
高槻市の障がい福祉課は「人工内耳の電池代が負担になっている方々を支援できることを嬉しく思います。ぜひこの補助制度を積極的に活用してください」と述べています。この新制度がどれだけの方に役立つのか、注目が集まります。
補助制度の詳細
- - 対象用品: 人工内耳専用空気電池、人工内耳専用充電式電池、人工内耳専用充電器
- - 給付限度額: 年間片耳3万円、両耳6万円
- - 対象者: 高槻市内に居住し、聴覚障がいの身体障がい者手帳を持つ、人工内耳を装用している18歳以上の方
- - 令和7年度予算額: 600千円
詳しい情報は高槻市の公式ホームページでご確認いただけます。福祉施策が充実することで、聴覚障がいのある方々の生活がさらに快適に、そして豊かになることを期待したいですね。